...率先して幾多の犠牲を払い幾百万の血を流して...
石原莞爾 「最終戦争論」
...――わたしが率先して...
犬養健 「愚かな父」
...率先して私等に酒を勸めたりした...
高濱虚子 「横山」
...マヂニー率先してこれに投ぜんとす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私が率先して子規氏や古白氏や松宇氏などと駈着けて見ると...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...率先して農事の範を示す知恵深い神人――それを意味する敬愛の称号であろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...早朝の荷役のときには、さびしい未明から、一人で、組内の仲仕を起してまわり、仕事の段取りも、跡始末も、率先してやった...
火野葦平 「花と龍」
...故に今若し帝室に於て天下に率先して學術を重んずるの先例を示し...
福沢諭吉 「帝室論」
...妻女も位牌(いはい)も連れて率先して出かけていた...
本庄陸男 「石狩川」
...官公吏率先して破壊主義と悖逆(はいぎゃく)の例を実示せるによる...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...確に或る国は率先して華々しく救済の任務を負い始めた...
宮本百合子 「アワァビット」
...率先して自分の良心の処罰を乞うべきである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...皇室が率先して米の収穫を重んじられ...
柳田国男 「故郷七十年」
...これにも物前(ものまえ)すなわち成女期に近づいた女たちが率先して...
柳田国男 「こども風土記」
...土地の人が率先してこれを馬鹿馬鹿しがり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...率先して国民に範を示すべきであるに拘わらず...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...全国に於て京都府の率先して施設する所...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...当然、率先して、父君のこの還幸をお迎えに出ていなければならないはずの大塔ノ宮が、信貴山(しぎさん)の毘沙門堂(びしゃもんどう)から降りても来ないことだった...
吉川英治 「私本太平記」
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