...(そんな時は、)と酔っていた夫人が口を挟んで、顔を見て笑ったので、しばらくして、(背中合わせで、別々に...
泉鏡花 「婦系図」
...眺めると独英日が別々に陣をとっている...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...別々になつてからはきつと心細くなつて悄気(しょげ)てるかも知れないわね』龍子は...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...別々に鑑定委員の前によびだされることとなった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...犯人が別々に時間を隔てて二人を殺害したか...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...それは個々別々に持つて生れた先天的のものであるから...
田山録弥 「小説新論」
...ちょうど二人が別々になるのにいい機会のように考えられた...
徳田秋声 「黴」
...おのおの別々に生活するがよろしいという論理は...
中里介山 「大菩薩峠」
...若様とお組を別々に隠させ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我が考へは考へと別々に成りて...
樋口一葉 「にごりえ」
...別々に存在すると考えられるので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...別々に手ひどい目に合わせてやる外はない――だが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...日々の生活の細部が別々に運行していると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ハッキリ別々にする...
三好十郎 「冒した者」
...研究会であの人が珍らしく物を言いはじめそれが先生の意見と対立して激しい論争になったことがあります「僕は兄さんを尊敬しています僕は兄さんから育てられた人間ですしかし兄さんは口舌の徒です僕は理論を真実と思ったら実行する人間です兄さんの理論は正しいと思いますだから僕はそれを実行します兄さんはなぜ実行しないのですか?兄さんの理論と兄さんの人間が別々になっているからではありませんか?そして...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...第六 牛乳の粥よく病後の人にお粥を食べさせたり牛乳を飲ませたりしますが味の悪いものを別々に与えるよりは牛乳のお粥にした方が食べる人も悦(よろこ)びましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...その日官人たちが各階級別々にさずかる饗宴(きょうえん)の仕度(したく)を内蔵寮(くらりょう)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とうてい中心なしに別々に始まったものとは思えない...
柳田国男 「こども風土記」
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