...別々に呻(うな)りながら...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...子供にしたって父と母とが別々に住むようになるだけで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ガラスはガラスというふうに別々にまとめて作らるると同様である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...上と下と別々にして押し込んだ...
徳田秋声 「黴」
...二つの全く違った問題を別々に提出しているのである...
戸坂潤 「科学論」
...次に桑田は二人の食事をする茶ぶ台には飯茶碗だけは二ツ別々にしてあるが...
永井壮吉 「人妻」
...別々に上方行きということになったんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...百人別々にやれば...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...人間は個々別々に孤立して互の融和同情を眼中に置かず...
夏目漱石 「道楽と職業」
...二十人ないし五十人ぐらいずつ別々に群(むらが)っている...
新渡戸稲造 「自警録」
...別々に孤独の穴へ穴ごもりをするだけの現実になつてしまふきりだ...
林芙美子 「浮雲」
...今まで別々に、ちがった名前で暮らしていて、今日から突然、実は夫婦だというのも変ですからね...
平林初之輔 「謎の女」
...二人が別々に生きてゆけるなんてことは...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...ほんの軽い安易と徒労とを別々に感じながら...
牧野信一 「砂浜」
...その各属は別々に論じたのであるが...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...○里芋の柔煮は大なる物と小なる物とを別々にすべし...
村井弦斎 「食道楽」
...それで仕方ありませんので別々に...
山之口貘 「貧乏を売る」
...俺は別々に訊問された時もわざと云わずにおいたんだ...
夢野久作 「オンチ」
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