...求馬は甚太夫とは別々に...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...別々に沖へ進んでいた...
芥川龍之介 「海のほとり」
...別々になつて休むのは何でもなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二人は別々に出て戻った...
近松秋江 「黒髪」
...左の眼で見る景色と別々にまるでちがっていたら...
寺田寅彦 「柿の種」
...日本人は西洋人のように自然と人間とを別々に切り離して対立させるという言わば物質科学的の態度をとる代わりに...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...個々別々に切り離されたものにまで固定して考える処の思考法を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...いづれも個々別々に私の感想を錯乱させるばかりである...
永井荷風 「水 附渡船」
...羽仁兄等と相談の結果 各部会を別々に開くと各部に関係のある者が何度も会合のために煩わされるから...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...二人が二人で少しずつ別々にものを考え出すなんと云うことは...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...踊りは別々に見物仕様ぢやないか...
牧野信一 「熱い風」
...各人がみな別々に死んでゆく...
三木清 「人生論ノート」
...別々に生活している男女が法律の上でだけは夫婦で...
宮本百合子 「明るい海浜」
...別々にしてしまわないと...
三好十郎 「胎内」
...さうなればrとlの音を別々に表すことが出來ると思ふ...
森鴎外 「假名遣意見」
...八十吉は別々に来て...
山本周五郎 「新潮記」
...俺は別々に訊問された時もわざと云わずにおいたんだ...
夢野久作 「オンチ」
...小型の名刺に「早川ヨシ子」「時枝ヨシ子」と別々に印刷したのが十枚ばかりずつ白紙に包んだのが...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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