...別々に沖へ進んでいた...
芥川龍之介 「海のほとり」
...別々になっている煙草入と煙管とを拾い上げると...
有島武郎 「星座」
...別々に各々四本の支持物の上に立つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...別々に起きあがつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...別々に入って居(お)った...
海野十三 「間諜座事件」
...自分にはこの二つの態度がいつまでも互いに別々に離れて相対しているという事が斯学(しがく)の進歩に有利であろうとは思われない...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...たとえばある基音に対して長三度の音と短三度の音とを二つ別々に相当な時間を隔てて聞いたのではどちらでも全く同じ心持ちしか起こらない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...鄭重さと粗暴さとが別々に目立ち...
豊島与志雄 「程よい人」
...陽球の陽帶電と接觸するも陰陽別々になつて...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...人間は個々別々に孤立して互の融和同情を眼中に置かず...
夏目漱石 「道楽と職業」
...全く別々に行動しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...別々に毒を盛られたことになるわけで」「そんな事になりませうか」お光もさう言はれると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又或は家計の許さゞることあらば同一の家屋中にても一切の世帯を別々にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...別々に村へ帰って行くのが常だった...
堀辰雄 「菜穂子」
...二人は軒を連ねて並んでゐる居酒屋とカフエーに別々に入るのであつた...
牧野信一 「ゾイラス」
...かれらは四辻で別々になり...
室生犀星 「神のない子」
...両者が別々に偶然に似て出来たとは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「ドド……胴と……足が……ベベベ別々に……ワワワワァ――ッ……」時は徳川十一代将軍家斉公の享和二年三月十一日...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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