...早瀬さん、初めまして、」とこなたも立って、手巾を持ったまま、この時更(あらた)めて、略式の会釈あり...
泉鏡花 「婦系図」
...御夫婦でロスアンジェルスにいらっしゃいましたの」「初めまして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「初めまして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして、「や、わたくしは橋寺と申します、初めまして、………」と、先(ま)ず貞之助に挨拶(あいさつ)をして、「どうも全くこの奥さんは女ギャングでいらっしゃるんですよ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「初めまして、………」と、慎(つつ)ましやかな態度で云って、悧巧(りこう)そうな、小さく円く、パッチリとした眸(ひとみ)を伏せて、こころもち胸を引くようにして挨拶(あいさつ)する、その身のこなしには、さすがは女優だけあってナオミのようなガサツな所がありません...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...これは初めまして……私(わたくし)はこれの叔父の家内でございまして...
徳田秋声 「新世帯」
...初めまして、僕はこういう海賊みたいな乱暴ものです...
徳田秋声 「縮図」
...これは初めまして……手前は山木兵造(ひょうぞう)と申す不調法者で(句ごとに辞儀しつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「此度こちらに知った者が球突屋を初めましてね...
豊島与志雄 「微笑」
...大股にかけて「初めまして...
直木三十五 「南国太平記」
...初めまして――」「いいや...
直木三十五 「南国太平記」
...「初めまして」彼が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「初めまして……」二十七伯母さん――といっては何だか調和(うつり)が悪い...
二葉亭四迷 「平凡」
...やっぱり同じこと一時にクシャミを初めまして...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...「初めまして……ようこそ……又只今は……御噂はかねて……」なぞ次から次へきこえる言葉を夢心地できいているうちに...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...死ぬると一気に通夜の晩から初めまして...
夢野久作 「近世快人伝」
...タッタ一つの時計の音から初めまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...江戸の七で」「これは初めまして」「御高名は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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