...初めて逢つた時は流石に懐しく嬉しく感じた...
石川啄木 「病院の窓」
...銀座にカフェーに取って代って現われたバーのなかで初めて始められたことにもよるだろう...
高見順 「如何なる星の下に」
...遠くに行くのはこれが初めてだった...
高見順 「いやな感じ」
...どんな遊びでも初めは馬鹿(ばか)に夢中になりますが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...価格 paが決定した後に至って初めて...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...初めから皮肉な調子がこもっていて...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...初めのうち脅かしたことであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大変いい香のするものであることも初めて知った...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...この問題をふたたび取り上げる初めに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...)七月の初めに、輕井澤に行つてゐる彼の叔母から、美しく密生した羊齒ばかりを撮影した繪葉書が、まだ療養所にゐる彼のところへ屆いた...
堀辰雄 「恢復期」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...宇文士及が『粧台記』の序にも、〈春秋の初め、晋楚の諺あり、曰く夏姫道を得て鶏皮三たび少(わか)し〉と見えしも、老いて後鶏皮のごとく、肌膚の剛(こわ)くなるは常の習いなるに、夏姫は術を得て、三度まで若返りたるという事なり(『類聚名物考』一七一)...
南方熊楠 「十二支考」
...そは金銭あり余れる米国などで初めて行なわれるべきことにて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...初めに乱暴をしたのは誰であるかということを明かにして...
宮本百合子 「結集」
...木曾の汽車が初めて出来た時であったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...徹之助は初め、老中筆頭の松平越中守(定信)に会うつもりであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...真紀子は初めの間は躊躇していたが...
横光利一 「旅愁」
...「わたくしは若い頃初めてあの像の前に立つた時...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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