...登山客の杜絶(とだ)えたこの秋の初めに自ら探検に出かけて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...初め東京監獄からここに移されて...
大杉栄 「獄中記」
...碧梧桐君初め多くの同人の頭には...
高浜虚子 「子規居士と余」
...春の初め山路を歩くと...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...夫婦は初めのようないい仲になった...
田中貢太郎 「青蛙神」
...捜査の初めから目の前にあった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...折角お初めになつたのでしたら...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...武男も初めて持ちし妻というものの限りなくかわゆく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...時間はまず初めに物理的に定義されねばならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...ここで初めて、専門的に又アカデミックに孤立した文学の世界なり科学や哲学の世界なりが、常識的に洗練されるのであって、そのためには孤立を守るためにしか役立たないようなアカデミカルな粉黛や僧侶階級的な密儀などは之をはたき落して、文化をキャッシュに換算することが批評の任務の第一歩となる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私は初めて夜遅くまで...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...それはこの富永が初めて置いたと言つて宜しいのであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...即ち一つの眼(まなこ)――美が初めて自己を認める調和の源……それ等のものをば...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...というよりも彼には初めての...
山本周五郎 「竹柏記」
...爆発は初め小さく来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...仕合(しあわ)せと義兄(にい)さんは子供の時から絵を描(か)き初められると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...後醍醐も初めて「そうか」と大きくうなずかれ...
吉川英治 「私本太平記」
...なんでも元は江戸の糸問屋(いとどいや)の娘だって」「あの嬰児は」「初めは...
吉川英治 「野槌の百」
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