...その火事のところは初めちつとも書く気がしなかつたので...
芥川龍之介 「一つの作が出来上るまで」
...内地で秋の初めに一ヶ年使用する栗を仕入れする呼吸で松の実を多量に註文したものですから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...でこの前後の連続的な(不連続も亦その上で初めて成り立つ)関係が...
戸坂潤 「科学論」
...初めて統制経済となるのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...インテリゲンチャのインテリジェンスを主体的に問題にするから初めて発見されるので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...印象を理論的に分析し情緒的に展開して初めて...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...初めは小さく、兜虫のようにのろのろと、やがて大きくなり、早くなって、風のようにさっと通りすぎ、同時にごーっと音がし、白い埃をまきあげた...
豊島与志雄 「霧の中」
...生涯の初めにおいてしかも努力せずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...初めはしばらく雑談がある...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...その時初めてアクロポリスの上にパルテノンが建てられたのではなかった...
野上豊一郎 「パルテノン」
...大きなる桐鈴懸を初めとし木の葉溜りぬ海の幸ほど麹町の家は崖下の低い所にあつたので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...実行はこれが初めてである...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...ゴドウィンの想像するような社会はこれあるによって初めから不可能なのであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...初めは蛇の屍で歯を撫(な)で...
南方熊楠 「十二支考」
...初め亀子と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...生れて初めて岡沢先生に教えて頂いたピアノの面白さに夢中になってしまいまして一年ばかりは夢のように過ごしてしまいました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...これが粟田淺吉といふ名を知つた初めであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その一五七六年の初めに...
和辻哲郎 「鎖国」
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