...最初の衆議院議長中島信行といふ人を始め...
石川三四郎 「浪」
...彼女は其の最初の束縛から逃がれた時の苦痛を思ひ出す程...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...仁木というのは、初年兵教育の時、城介をひどくいじめた男である...
梅崎春生 「狂い凧」
...事件の最初から今日の調べのところまで幾度となく...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...最下等のものより最高等のものまでの間にいかなる生物が存し、いかに生活しているかを学べば、ここに初めて、物を生物学的に観察し得る素養ができるのである...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...初潮に沈みて深き四ツ手かな昭和六年十月二十二日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百句」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
...その年は六月の末からかけて七月一ぱい八月の初十日ごろまで息をも次がさぬほどの炎暑で...
近松秋江 「箱根の山々」
...それが真正の客観性を有つが故に初めて弁証法的であるのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...「家庭愛によるもの」とか「教誨指導によるもの」とかいう×××××なのを初めとして...
戸坂潤 「社会時評」
...初学の者には先(ま)ずそのガランマチカを教え...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その妻になっている人は(初め経済的条件だけ目あてだったのが)今度はしんから心配したし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ところが最初にこの不思議の発端に目を驚かした人たちは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう理由から、おしのは初めて、相手のきめたこの家へ来たのだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...前の二元老と共に初期の三幅対となっている...
山本笑月 「明治世相百話」
...おたのみ申す」と、来訪者の声が幾たびか、繰返されているようなので、最初は、耳を疑っていたおりんも月江も、「おや、この夜中に、誰かお客様のようだが」「侍たちを起しましょうか」「とにかく、ちょッと出て行ってごらんよ」「はい」と、おりんは今しがたの庭の物音に、まだ幾分か胸の鼓動を感じながら、手燭をともして玄関前の杉戸をひらきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...最初の気勢を失ってしまった他の山伏たちは...
吉川英治 「親鸞」
...しかし結局最初の印象の通りに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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