...「礼!」初めての僕にはちょっと何の意味だか分らない...
大杉栄 「獄中記」
...皆其の初を周公に歸してゐて...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...一月初二...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...誰れかが『報知新聞』の雑報を音読し初めた...
永井荷風 「深川の唄」
...好(よ)ござんす」自分は初さんに連れられて表へ出た...
夏目漱石 「坑夫」
...けれど初めて遇つたときだつて...
平出修 「二黒の巳」
...たしか十二月の初め頃であったと思う...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...初期和算書の多くは算術的のものであるが...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...「初五郎」と取調役が呼んだ...
森鴎外 「最後の一句」
...大目付様にも何にも生まれて初めて見る御状箱で御座いましたけに...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...よく私に申しました」こう云いながら女は初めて眼をあげてストーン氏を見た...
夢野久作 「暗黒公使」
...ピアノを弾き初めると妙に眼を白くして天井を見てアクビみたいな声を出して...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...学術用に英国人の医者から頼まれたのが初まりなんだ...
横光利一 「上海」
...初めてフランス語の通じた喜ばしさに...
横光利一 「旅愁」
...シヤトオブリアンの「モンブランの旅」とかが殆ど初めてこの隱れたる美を人間界へ引き出したのである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...最初の小さい一つの過失が...
吉川英治 「大岡越前」
...曹操も初めのうちは...
吉川英治 「三国志」
...人生への初恋頃といっていい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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