...相州さまは南庭に列座してゐる御一族の者に向ひ...
太宰治 「右大臣実朝」
...私たちは七輪の前に列座して畳に両手をつき...
太宰治 「不審庵」
...万事につけて列座の衆へ威をふるおうとなされます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...この歳になるまで独身で暮らしているんだよ」と一順列座の顔を公平に見廻わす...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...列座の公卿らが式の間これを抑えて倒れぬようにしたとある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...家中列座のなかで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...黒書院溜(くろしょいんだまり)で老中列座の上...
久生十蘭 「鈴木主水」
...家中の列座した中で「おなご」が吐きちらした暴言であった...
本庄陸男 「石狩川」
...書院(しょいん)には両奉行が列座する...
森鴎外 「最後の一句」
...するとそれにつづいて列座の人々がわれもわれもと出陣の供を主張し...
山本周五郎 「城を守る者」
...「そうだ……宮中の列座鴛行鷺序(れつざえんこうろじょ)をとりよせて...
吉川英治 「三国志」
...列座鴛行鷺序(れつざえんこうろじょ)というのは殿上の席次と地下諸卿(じげしょきょう)にいたるまでの名をしるした官員録である...
吉川英治 「三国志」
...列座の面々を月旦(げったん)するが...
吉川英治 「三国志」
...列座のお役方」とさらに...
吉川英治 「私本太平記」
...坊門ノ清忠たち列座の公卿も...
吉川英治 「私本太平記」
...そして手にしていた折鶴を列座の諸侯のまん中へ抛(なげう)ってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...老中たち列座の御用部屋へ呼ばれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...列座の公卿たちを正視することなどできないものであるのに...
吉川英治 「親鸞」
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