...そこでほんもののポロニアスなら「Oh! I am slain.」と云ふ所なんだが、刀は切れるし、急所だし、うんと云つたきりお客は往生(わうじやう)さ...
芥川龍之介 「南瓜」
...ぷすり前鼻緒が切れる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...嬉しさに千切れるほどふるふ羽も小さい全身に滿ちる喜びを有り餘る程現はし...
千家元麿 「自分は見た」
...もうその人とも親子の縁が切れるかと思えばさすがになつかしく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...けふは霽れさうな雲が切れると煤煙・ここに旅の一夜がまた明けて雀のおしやべり晴れるとどこかで街の河鹿・出水のあとのくづれたままの芽ぶいてゐる博覧会場にて眼とづれば涙ながるゝ人々戦ふ・春雨に濡れてラクダは動かない...
種田山頭火 「旅日記」
...作者名省略――編者)席題「鮨」 川崎銀甲選好きだった鮨に位牌はたゞ黙し彬兼題「雄図」 中かずま選(佳)はち切れる雄図を乗せて移民船彬◆六月一日発行『詩精神』第二巻第六号五月抄鶴 彬縛られた呂律のまゝに燃える歌これからも不平言ふなと表彰状働けばうづいてならぬ……のあと土工一人一人枕木となってのびるレールスカップが廻せば歯車の不機嫌な註・スカップ(スカッブ)はストライキ破りのこと...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...千ヶ滝(せんがたき)道から右に切れると...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...」「切れるわ、」と子供は言った、「菜っ葉だの蠅(はえ)の頭なんか切れるわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...話が途切れると獄舎(ひとや)のうちは暗くありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを引っ張って切れるときの力を測り...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...僕を地上に結びつけていた糸がプツリと切れる...
原民喜 「鎮魂歌」
...からだのアブラが切れるやうに淋しくなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...閣下の話が途切れると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...」「何(な)して切れる...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...蛇の鱗(うろこ)の切れる時...
森鴎外 「雁」
...勤番の期限はもうすぐに切れる...
山本周五郎 「百足ちがい」
...釦(ボタン)が千切れる程強く引っ掴んでいたようです...
夢野久作 「死後の恋」
...なかなか一朝一夕に説明し切れる訳のものじゃないよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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