...はっきりとそう言い切れるのか...
梅崎春生 「日の果て」
...そのとき家政婦の言葉が切れるのを待っていたように声をかけた...
海野十三 「地獄の使者」
...騙し切れるものではない」と云って...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...上手の方の堤防が切れる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...二十里行って売り切れるかわからなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...あれをつるしてある鋼条が切れる心配はないかというような質問が子供のうちから出たので...
寺田寅彦 「断水の日」
...清正(きよまさ)の短刀は子供の三尺三寸よりか切れるぜ」「うまく言ったな――しかし君...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...◇姉さ こつち見なちよいと顔見せな頬の笑窪は誰にもろた◇頬の笑窪はお母さんがくれた転んで失(なく)すなと言ふてくれた◇切れる鼻緒の下駄ならいやだころびやお母さんにしかられる素顔の美人は見ることが出来てもさすがは山間のへき地だけに...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...よく切れるのならあります」「馬鹿なッ」「ホ...
野村胡堂 「十字架観音」
...がつくりこと切れる娘の最期を見屆けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その金をそっくり人様にお渡しする約束がございました」お嘉代は少し息が切れる様子でしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水の切れるようにしてあるざるにとり...
羽仁もと子 「女中訓」
...低迷していた雲が切れると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...わたしはいっしょうけんめいハープの糸が切れるほどはげしくひいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...手の切れる様な水で...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...撫で切れるものを撫でているという意味です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或(あ)る程度以上の切れる頭を持っていなければならない筈(はず)である...
山本周五郎 「青べか物語」
...随分よく切れるものね……』『今日はまた運悪く...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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