...さわれば手が切れるほどさばさばと油が抜けて...
有島武郎 「或る女」
...十五できちんと割り切れる数になることはめったにないので...
石川欣一 「比島投降記」
...もうこの世とは縁が切れるのだ...
江戸川乱歩 「影男」
...花田の言葉が切れるのを待って...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...ただ困るのは綻びの切れることだが...
大杉栄 「獄中消息」
...ヨーロッパ一頭の切れる人物...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...(腹は切れる)小太郎は...
直木三十五 「南国太平記」
...窓掛の深い襞(ひだ)が左右に切れる間から...
夏目漱石 「虞美人草」
...一方ではハチ切れるほど學のある先生が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの邊で切れるやうに仕掛をして置いたかも知れぬ」「下手人は?」「千兩の持參金で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭の切れる女狐(めぎつね)です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...常に簡単に割り切れるものであつたが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...足の先が切れるかと思うほど冷かった...
水野葉舟 「旅からのはがき」
...駒沢へ出る街道から右に切れると...
宮本百合子 「金色の秋の暮」
...首を切るにもアツサリ切れるし...
三好十郎 「地熱」
...この「もり」の水が切れるか切れないかというちょっとした間は...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...おれとお前とで一生懸命になればどんな匿し事でも匿し切れるのだ...
室生犀星 「神のない子」
...堤も切れるばかりにひた/\と充ちてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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