...(三)ちっと硬(かた)いものを切りたいのだが、よく切れるかイ...
巖谷小波 「三角と四角」
...場合によるとにわかに品物が切れることがある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...父は刀がよく切れるようになったといって驚いたのである...
高村光太郎 「回想録」
...電線は一本ずつプツンプツンと切れるんだ...
太宰治 「乞食学生」
...今でも砥石(といし)をあてないでよく切れるのに...
寺田寅彦 「断水の日」
...考えたのは頭の切れるクレイのやつだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...そして一寸間が途切れると...
豊島与志雄 「理想の女」
...火の気がなくってはとうていやり切れるものじゃない...
夏目漱石 「坑夫」
...啖呵(たんか)の切れる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...張りきつた綱なら切れるよ」「誰がそんなことをしたんでせう」「騷ぐな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...東北のさるところから屆いたはち切れるほど部厚な封書は...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...」畦道を行き尽して仄暗い神社の森の傍らから降りへ切れると...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...同時にすべての部分が切れるということも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...するりと附いて来るようにして必ず中途で根が切れるので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...腱が切れるほど引張つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...誰でも下駄の鼻緒が切れるとハッと思う...
夢野久作 「暗黒公使」
...無論そういう山肌である処から縦に切れる処は無く...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索