...この点だけ切り離して云えば...
芥川龍之介 「久米正雄氏の事」
...あの家と切り離して保存する事も出来ない事はないが...
芥川龍之介 「拊掌談」
...その値段から切り離して持前の味のみを味はひ度(た)いと言つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...盜まうと考へて靜かに雜誌から切り離してゐたら...
太宰治 「思ひ出」
...なぜ妻はそれを切り離して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...満足と怨恨と軽侮の念をひとつに籠めて一語一語はっきりと切り離しながら言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...いつも事務所の仕事と自分の冗談をキチンと切り離しておくほどバカに気をつけていました...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...なぜかと言えば人間と自然とを切り離して対立させない限り...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...この二つの問題が全く独立に切り離して提出されうる...
戸坂潤 「科学論」
...自然の問題から切り離して問題にしてもいいように考えるのには...
戸坂潤 「科学論」
...母から浜地のことだけを切り離して尋ねられると...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...普通の橇を前後二つに切り離したような形のものが二つで一組になっていて...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...二つのものを切り離したら...
夏目漱石 「こころ」
...あなた方(がた)と切り離し得べからざる道徳の形容詞としてすぐ応用ができるというのが私の意見で...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...死体はあっさりロープから切り離して沖へ流した...
久生十蘭 「ノア」
...それぞれ切り離したということだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さもなくば動物を人間から切り離して英雄化しているものが多いのに「荒野の呼び声」はファブルやシートンに近いリアリズムをもつて動物の世界を描き...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...首を切り離して草の上へ置き...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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