...唯自分と社會とを切り離して考へてばかりゐると自分を誣ひた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...というふうに切り離しては考えられないのです...
大杉栄 「男女関係について」
...それから又そのいつの時代を切り離して見ても...
高浜虚子 「丸の内」
...どうしてもこれを二つの別々の経験に切り離して考える事が困難に思われる...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...人間から切り離した自然とは全く趣を異にしたものである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...二つのものは切り離しては死んで了う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之を社会科学と切り離してさえ充分な観点を失って了うということを注目しなければならない...
戸坂潤 「辞典」
...対軍縮会議兵力量の問題などと切り離しては意味がない筈で...
戸坂潤 「社会時評」
...一般にインテリジェンスをこの技術から切り離して独立に取り扱うことは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...少なくとも両(ふた)つのものを綺麗(きれい)に切り離して...
夏目漱石 「道草」
...見るがいい」平次は死体の頸から切り離して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一篇の詩をずたずたに切り離し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いかに現實からのつながりを完全に切り離したものであるか...
堀辰雄 「「繪本」」
...実際の戦線を一部切り離してきたように...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...自分の妻とは切り離して考へられるようにもなつて居り...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...彼はいそがしく橈(かい)をあちこちに動かして船について来る死体を切り離した...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...目だけ切り離してみにくいものなのだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...此の一党の人々は「此の人は前進座の人である」と言う感じから切り離して考えることが出来ない...
山中貞雄 「雑録」
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