...あの家と切り離して保存する事も出来ない事はないが...
芥川龍之介 「拊掌談」
...併し第一説のやうにあの言葉と先生の人格とを切り離して了ふには...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そういう切迫した雰囲気とは全然切り離し...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...○○獣を切り離したのがよくなかった...
海野十三 「○○獣」
...切り離すべからざる物をしいて切り離しているのであるから大きなまちがいである...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...彼は自分の花粉を花の萼(うてな)から切り離して...
薄田泣菫 「茶話」
...この両者は実は合して一つの有機体を構成しているのであって究極的には独立に切り離して考えることのできないものである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...邦語をかな一つ一つに切り離し...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...之を社会科学と切り離してさえ充分な観点を失って了うということを注目しなければならない...
戸坂潤 「辞典」
...二つのものを切り離したら...
夏目漱石 「こころ」
...あなた方(がた)と切り離し得べからざる道徳の形容詞としてすぐ応用ができるというのが私の意見で...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...いかに現實からのつながりを完全に切り離したものであるか...
堀辰雄 「「繪本」」
...いろいろな学者が「大鳥(おおとり)の」を枕詞(まくらことば)として切り離し...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...実際の戦線を一部切り離してきたように...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...認識と創造とを切り離していれば...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...一本気の熱情だけは人一倍に激しい十九歳の女が心から人を尊敬するのにその人を愛さないでいられようか?尊敬と愛とを別々に切り離してそれぞれハッキリ見きわめることが出来ようか?研究会の会員や劇団の人たちが私のことを「山田先生の親衛隊」とからかっても私はまじめに心の中で山田先生にマサカの事がある時は身をタテにして先生を守る気になっていたその事で一度...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...わたしは自分のいろいろな不徳をそれぞれ切り離して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰もが生から詩を切り離しては...
山之口貘 「詩とはなにか」
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