...しばらくお待ちを願います」という切り口上の返事で...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...貞之助は切り口上で答えたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんな風な切り口上でなしに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...隣の息子なんか、たまたま私のうちへ来ても、大学の先生だと思ってか、遠く離れて、きちんと座り、しゃちこばって、切り口上で、ことさら難しい言葉を並べ立てるので、こちらもいつしか冷淡になり、ああそうですか、いずれ考えておきましょう、などと返事をせざるを得なくなる...
永井隆 「この子を残して」
...平次親分のお宅は此方でいらつしやいますか」切り口上ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぬッと頭をもたげる昔の切り口上であった...
本庄陸男 「石狩川」
...一段と屹とした切り口上で...
牧野信一 「F村での春」
...また変に武士の娘を気取つて堪らない切り口上で亭主を説伏させやうとしたりする様などを眺めると...
牧野信一 「スプリングコート」
...」母は更に切り口上で父に詰ると...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...」湯アガリは大変な切り口上でぐでりんを振り反ると...
牧野信一 「月あかり」
...何となく切り口上で唸つた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...「今日は薬礼をもらって帰るから御用意を願いたい」と切り口上で云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...言葉つきは切り口上になり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「お大事にあそばせ」と切り口上で云い...
山本周五郎 「風流太平記」
...まあおあがりになりませんか」「此処で失礼いたします」つなは切り口上で云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...……切り口上の言葉つきにも...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...切り口上でいうだけだった...
吉川英治 「平の将門」
...どうしておてまえの持ち物になったのでございますか」切り口上で六部は問いつめるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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