...自分よりも数層倍身分の低い人間として極度に軽蔑し切っていたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...僕は今切符を切って貰ったんだが...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...思い切って大柄な籠目崩(かごめくず)しのところどころに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女は切って返した...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...夜はもう疲れ切ってたわいもなく深い眠りにおちて...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...一握ほど根元から切ってしまった...
徳田秋声 「あらくれ」
...畑をつき切って走っていった...
豊島与志雄 「丘の上」
...そのうちの一間からふいに飛び出して廊下を横に切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついにこの馬がガムシャラに走るのです――その川原の幾筋もの流れをむやみに乗切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「待ってるかい」「ええ」道也は封を切って手紙を読み下す...
夏目漱石 「野分」
...中を二つに仕切ってある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...不逞(ふてい)きわまる与平の想像がせきを切って流れて行った...
林芙美子 「河沙魚」
...長い間裏切っていたおわびのためにも...
久生十蘭 「キャラコさん」
...寐惚けた役人の前を横切って...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...オルコメノス人たちを裏切って悪かったというリュキスコスの後悔の念が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰一人婿に来る者が無いのには両親とも弱り切っていた...
夢野久作 「巡査辞職」
...虚空から切って落した帆布(ほぬの)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...苦(にが)り切って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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