...思い切って応(うむ)といわないか...
泉鏡花 「活人形」
...「薪を使い切ってしまいましたから...
魯迅 井上紅梅訳 「幸福な家庭」
...「せっかくのお頼みだがこいつだけはいけねえ! 万戸屋さんいけねえわけがある」と親父は苦り切って蒲団を見上げましたが「店に飾ってはおいたが...
橘外男 「蒲団」
...もうその仕事に馴れ切って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...寛容な東郷大将はそうした大衆の期待を裏切って失望させては気の毒だと思って...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...大喜びで写真を撮り始めた新聞記者が思い切って処罰されたのも当然である...
戸坂潤 「社会時評」
...「お詫びの致しようもなき仕儀――お目にかかれる顔もござりませぬが――」百城は、言葉を切って、俯向いてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...宜道は立ちながら封を切って...
夏目漱石 「門」
...鯉口(こいぐち)を切って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのときも私の期待を裏切って...
堀辰雄 「花を持てる女」
...思い切って人に与えても...
松永延造 「職工と微笑」
...粗生生産物の価格が先頭を切っている期間中は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの土間のつき当りのところを(店(みせ)から入って)区切って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やはり狭いところで深いから切ってとると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女中の身体(からだ)に巻き付いている糸をすっかり噛み切ってしまいました」「まあ...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...堕落し切っているんですからちっとも感じはしませんが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その生きた死骸みたいに弱り切っている富豪貴人たちを...
夢野久作 「狂人は笑う」
便利!手書き漢字入力検索