...思い切って受用した事であろう...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...彼の打つ太刀は皆空(くう)を切って...
芥川龍之介 「偸盗」
...あなたのなさる事が僕の理性を裏切って奇怪な同情を喚(よ)び起こすようにも思います...
有島武郎 「或る女」
...玄関の片隅切って...
泉鏡花 「婦系図」
...晩年はスッカリ枯れ切って蒼勁(そうけい)となった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...すると向うは値切って来る...
梅崎春生 「幻化」
...思い切って大っぴらにやっつけるのが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...そのスイッチを切ってから扉を開けますから...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...外は真暗な闇が深く澄み切っていた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...今や大震災直後の人心を見るとすさび切っている...
中里介山 「生前身後の事」
...そのいずれの一瞬間を截(た)ち切ってもその断面は長い全部を代表する事ができる...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...腐り切ってこう云った...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...駄目に決まり切っているあの南瓜でも私達に較べると実に羨しい...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...ごろりとした底ほど冷切っている水肌を...
室生犀星 「蛾」
...労働がないところに幸福はないと云い切ってよいであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...その溜息を途中で切って...
夢野久作 「一足お先に」
...千鳥の声が寒々と空を横切ってゆく...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...ふと思い切っていおうとすれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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