...室から室へと歩いて少しづつの分け前を小さい者共に分けてやるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...相当な幸運の分け前も獲られた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...地主や山持ちや網持ちの有力な分け前が這入っているのだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...正当にその分け前を与えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...何故なら人々はそれを受け入れても分け前に預かることは出来ないからだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...最初の衝動に由来する勢いと活気の等しい分け前を共にする...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...リッチフォードに分け前はやらない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そこで財産所有者が自分にある相応の分け前だけを残し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...穀物が不足して各人が通常の分量の分け前を得られないときに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...分け前がもらへるよ...
村山籌子 「ねずみさんの失敗」
...群集掻き分け前へ出て...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...他日天下の分け前も取らせてやろうと...
吉川英治 「私本太平記」
...天下分け取りの分け前に...
吉川英治 「私本太平記」
...国家の名で戦った勝者と勝者との、分けまえ争いも、ひとりの女を捕えて身の皮を剥ぎ、その分け前で、仲間争いを演じ出す野盗山賊のつかみ合いも、何と大した違いはないものか...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉から約された微々たる戦捷(せんしょう)の分け前をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...荘の土地や金銀の分け前をとる内約していたということだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いかさまでふん奪(だく)られた分け前と...
吉川英治 「野槌の百」
...そして些細な分け前にありつくと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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