...倉地が葉子のその悲惨な無感覚を分け前してたとえようもない憎悪(ぞうお)を感ずるのはもちろんだった...
有島武郎 「或る女」
...自分の分け前を貰うために大勢集って来る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...分け前として貰った金もまたたく間になくして了いました...
江戸川乱歩 「双生児」
...その收穫の貧しいことは前記の如くで一般人が其結果の分け前に預ることは今日迄の所まだ甚だ乏しいのである...
橘樸 「支那を識るの途」
...分け前を出すかと云いますので...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...彼女は自分の分け前さえ得れば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今度は少しばかりの分け前でも文句をいわぬ新らしい仲間――お楽のような安っぽいのを五...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なるほど」「獲物(えもの)の分け前で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちゃんと分け前をもらえば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あるものの分け前は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この分け前を彼が受取るときには必ずそれだけ他人の分け前が減ることになるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らがその親方のために作るものの価値の中自分の受取る分け前が多くなるのを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...国内で生産されるすべてのものにつき大きな分け前を貧民に永久的に与える唯一の方法である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...けだし利潤や労賃として支払われる富の大きな分け前を有つ個人の消費は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ちと鼠から分け前でも貰ったらしいほど讃(ほ)めて居る...
南方熊楠 「十二支考」
...儲けの分け前を求めました...
吉川英治 「三国志」
...天下分け取りの分け前に...
吉川英治 「私本太平記」
...分け前でも欲(ほ)しいように...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??