...室から室へと歩いて少しづつの分け前を小さい者共に分けてやるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...私の分け前がそれとは比較にならぬ程僅かであった事や...
江戸川乱歩 「双生児」
...各人の分け前を要求する権利となるだろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「共産食堂」
...一つ一つ分け前をとつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...その收穫の貧しいことは前記の如くで一般人が其結果の分け前に預ることは今日迄の所まだ甚だ乏しいのである...
橘樸 「支那を識るの途」
...残りの質の悪い分け前がいつでも玉に割り当てられるようになっていた...
寺田寅彦 「子猫」
...分け前を取ると云うことであったろう...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...「私にも私の分け前を下さい...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...共に分けて食った楽しかった「モイラ」これは分け前という意味だったのであるが...
中井正一 「美学入門」
...正当にその分け前を与えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...印象の勢いと活気の分け前をも諸観念に伝えるのである」...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そしてもし長男がこの評価に従ってその地所を抵当に入れまたは他の方法により弟や姉妹1)の分け前を支払うことが出来る場合には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...1)娘の分け前は息子の分け前の半分である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...安全に依頼することが出来かつあらゆる艱難に際して国法によってその適当な分け前が彼らに与えられるところの資金とは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この分け前を彼が受取るときには必ずそれだけ他人の分け前が減ることになるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼れの分け前となる粗生生産物の量によっては正確に測定し得ないものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...天下分け取りの分け前に...
吉川英治 「私本太平記」
...国家の名で戦った勝者と勝者との、分けまえ争いも、ひとりの女を捕えて身の皮を剥ぎ、その分け前で、仲間争いを演じ出す野盗山賊のつかみ合いも、何と大した違いはないものか...
吉川英治 「私本太平記」
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