...うつかりしてると号令の聞き分けられないやうな事があつた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...図柄などは見分けられない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ほかの言葉は不明瞭で聴き分けられないが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...二つはそんなに簡単には分けられない...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...事物とその光線とが見分けられない昼間のように...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...どうしておのれを認められよう? 世界はかくも大きい! 自分の姿が見分けられない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...右のように二つに分けられないものを...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...かようにして普通の仮名で書き分けられないような区別が上古の万葉仮名に発見せられたのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...渾沌たるほとんど見分けられない廃墟の間に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...どれがどれだか見分けられないくらいに枝と枝を交わしながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...話し聲は殆ど聞き分けられない...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...偽物(にせもの)とは見分けられないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...未来の瀬のはっきりきき分けられない音を子供たちの泥んこの顔に感じているというわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よいも悪いも見分けられない人の住む界わいではございましても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...細かい楽音が聞き分けられないために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たとへ空地に這入つて行つてもすぐには見分けられない...
室生犀星 「めたん子傳」
...その死体も同じように人相は見分けられないほど腐っていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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