...彼の胸には深い刀痕があった...
...犯人の手には刀痕が残っていた...
...車に刀痕がついてしまった...
...刀痕を修理するには、専門家に相談するべきだ...
...この小説には、主人公に刻まれた刀痕の秘密があった...
...刀痕もなくなって了う位に細かに削る...
高村光太郎 「回想録」
...その時キット極(き)まるべき十郎兵衛の足がいかにしても師匠玉造の気に入るように使えない「阿呆め」というなり立廻りに使っていた本身(ほんみ)の刀でいきなり後頭部をガンとやられたその刀痕が今も消えずにいるのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ははあ――御簾(みす)の間(ま)から扇の間へ出る柱のあの刀痕(かたなきず)――まざまざと眼の底には残るが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の四世の祖が打ち込んだ刀痕(とうこん)は歴然と残っている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...右足の傷も刀痕らしい...
火野葦平 「花と龍」
...角助に斬られた刀痕が残っている...
火野葦平 「花と龍」
...数箇所に刀痕のある...
火野葦平 「花と龍」
...てんきり話にならねえね」酒焼けのした顔の刀痕を動かして杉大門は鼻で笑った...
正岡容 「小説 圓朝」
...前額の痣(あざ)や疣(いぼ)などは他の場所の刀痕以上に人目につく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日の出るたびに、傍(かたわ)らの大杉の幹へ、一太刀、刀痕を入れた...
吉川英治 「剣の四君子」
...その刀痕の数が日の数であった...
吉川英治 「剣の四君子」
...大杉の幹の刀痕は...
吉川英治 「剣の四君子」
...けれどその印章の刀痕(とうこん)についてみれば...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そのときの刀痕(かたなきず)は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その耳の裏にも黒い刀痕(とうこん)があり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...左の脚の刀痕(とうこん)がまだ傷(いた)む...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二人のうけた刀痕(とうこん)とに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...刀痕(とうこん)はなかった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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