...彼は自信たっぷりで出鼻をくじかれた...
...相手の意図を見抜いて、出鼻をくじいた...
...いい加減な態度をとったため、出鼻をくじかれた...
...出鼻をくじかれないよう、慎重に行動する必要がある...
...出鼻をくじかれるような状況に陥らないよう、計画的に進めよう...
...これから一賑わいという出鼻を敲(たた)かれて二度と起(た)ち上がることの出来ないような有様になり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これで日本人の出鼻を挫(くじ)こうとしたのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...出鼻に立って眺める...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ところがこの『お若いかた』は透かさず相手の出鼻を折っぺしょった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...せっかくの話の出鼻をすっかり折られた老爺は...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友としては、度胸を据えたようなもので、飯も食い、お茶も飲み、旅装も型の通りにして、上(あが)り框(かまち)から草鞋(わらじ)を穿(は)き、笠をかぶり、杖を取って、威勢よく旅を送り出されようとする時、その出鼻で、またしても一つの悶着(もんちゃく)を見せられてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...山の出鼻(でばな)の平(たいら)な所へ出た...
夏目漱石 「草枕」
...出鼻を挫(くじ)かれ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...「ちくしょう! 出鼻を挫(くじ)きやあがったな」低く...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...出鼻の上を暖かく照らし...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...T「仏さまもまんざら嘘はつかないものね」太郎左衛門一寸出鼻をくじかれた態...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...山の肌を洗ひ、細い血管を傳つて、頂から麓へ、麓から谿間へ落ち込んで來る幾多の水、樹々の根元や、燒石の間へぷつ/\湧き出した小さな泉が、途を求め、藪をくぐつて、下へ/\と落ちて來た水、谿間の奧深くへ數年となく湛へてゐて、次第々々に周圍の草の根をひたし、立樹を枯らし、やがて、その白骨のやうな立枯れた巨木をも水底へ沈めてしまひ、上へ上へと登つて來て、山の出鼻を包み、岩角を沒し、林といふ林を眼にも附かないくらゐ徐々として下から呑んでしまひ、そして一樣に、何處をも平らかな水の野原としてしまつた湖水の水、その水も一箇所山の間に缺所を求めると、四里にも餘る一圓の水が俄に色めき立ち、騷ぎ立ち、殺氣を帶んで來て、爭つてその一箇所の方へ向つて急ぎ出す...
吉江喬松 「霧の旅」
...こっちで先に出鼻をくじいてやったのだ』『アア……』石に挫(ひし)がれた白い花のように...
吉川英治 「篝火の女」
...彼の出鼻を叩くには充分間に合いましょう」司馬懿は力説したが...
吉川英治 「三国志」
...彼の出鼻へ跳びかかって行った...
吉川英治 「三国志」
...夜討ちの出鼻をくじかれた...
吉川英治 「私本太平記」
...聟の短慮からお味方の出鼻をくじき...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだいたかっ」起ち上がろうとする出鼻を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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