...俺の心の中に出離の願を決定して了はないのは何の爲だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さうして出離の要求は明滅しながらも俺の衷心に固着して離れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...帰途の神戸丸は上海を出離れるとすぐからすこしゆれだした...
上村松園 「余齢初旅」
...出離生死(しゆつりしやうじ)の御營(おんいとなみ)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...早くも出離(しゅつり)の心を起したのは誠にこれ法然道理の聖(ひじり)であると慈眼房叡空は随喜して...
中里介山 「法然行伝」
...出離(しゅつり)の道を示してはくれない...
中里介山 「法然行伝」
...末代の凡夫出離の要法は...
中里介山 「法然行伝」
...もうプラットフォームを出離れて...
二葉亭四迷 「平凡」
...二工場地帯をすっかり出離れて了った郊外まで行って...
細井和喜蔵 「モルモット」
...生死出離(しょうじしゅつり)の大問題ではない...
正岡子規 「病牀六尺」
...このことは三願転入の文とのつながりにおいて、その前には、「かなしきかな、垢障の凡愚、無際よりこのかた、助正間雑し、定散心雑するがゆへに、出離その期なし...
三木清 「親鸞」
...停車場(ていしゃじょう)の屋根の下を出離れると...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...示したまえ! 出離生死の大事を! これ...
吉川英治 「親鸞」
...そうした暗黒の彷徨(さまよい)から出離して...
吉川英治 「親鸞」
...船が港を出離れた頃...
若山牧水 「熊野奈智山」
...やがて立ち上って門さきを出離れ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...人生の惨苦に刺戟せられて真に出離の人となったものもあったに相違ない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...聞法をねがひ出離をもとむること...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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