...出離の生活に於いても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...帰途の神戸丸は上海を出離れるとすぐから少しゆられた...
上村松園 「中支遊記」
...出離生死(しゆつりしやうじ)の御營(おんいとなみ)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...愛護(あいご)の御手(おんて)を垂れて出離(しゆつり)の道を得せしめ給へ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...セルギウスがまだ町を出離れない事を知つた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...二工場地帯をすっかり出離れて了った郊外まで行って...
細井和喜蔵 「モルモット」
...「出離」という事は多分西洋にはないことである...
三好十郎 「あとがき」
...さて寺を出離れると...
森鴎外 「大塩平八郎」
...今少しで林を出離れようとした時...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...村を出離れようとする路の三つ股(また)...
柳田国男 「年中行事覚書」
...出離生死(しゅつりしょうじ)の妄迷を出て彼岸(ひがん)の光明にふれたい大願に他(ほか)ならない...
吉川英治 「親鸞」
...示したまえ! 出離生死の大事を! これ...
吉川英治 「親鸞」
...出離生死の大事――それにのみ全能はかかっている...
吉川英治 「親鸞」
...そうした暗黒の彷徨(さまよい)から出離して...
吉川英治 「親鸞」
...出離(しゅつり)の縁かと覚え候……...
吉川英治 「日本名婦伝」
...あれですか」「町中を出離れてから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やがて立ち上つて門さきを出離れ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...聞法をねがひ出離をもとむること...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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