...前回の出遊には、天気思わしからず、餌も、糸女(いとめ)のみなりしに、尚二本を獲たりし...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...たとえば、鈎は自ら新型を工夫して、製作せしめたるを、一本ずつ、其の力を試験したる上ならざれば用いず、それすら、一尾釣り挙げし毎に、新物に改めて再び用いしことなし、綸の如きも、出遊毎に、数寸ずつ切り棄(す)てて、※(す)との結びめを新にし、疲れたる綸※(いとす)を用いず、言わば、一尾を釣る毎に、釣具を全く新にするなり...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...僅々一二銭の餌を買へば、終日岡釣して楽むべく、毎日出遊するも、百回一二円の出費に過ぎず、これ程至廉(しれん)の遊楽天下に無しと言ふ者あり...
石井研堂 「研堂釣規」
...十分確信したる釣日和に非ざれば、出遊せず...
石井研堂 「研堂釣規」
...『この時よりして、予は出遊毎に、獲物を買ひて帰り、家人を驚かすことゝはなれり...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...そうした出遊びから帰ってきたとき...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...漢桓帝時出遊二河上一...
高木敏雄 「比較神話学」
...しづみ心もうき立ちて、腰元どもを相手とし、遊びに余念もあらぬ折から、兄の房雄は入りきたりて「オヤ糸子さん、造花ですか、ヤア照も初も大変上手になつたね」といはれて二人ははづかしさうに「どういたしまして私どもはとてもお姫様のやうにはできませんもの」「いやさうぢやない、中々うまいよ」糸子はにこにこわらひながら「兄様、あなたには花籠をこさへて上げませうか」「アどうか……私には牡丹をこさへててうだい」糸子はさくらの葉に蝋を引ながら「牡丹は下手ですもの」「下手でもいゝの」「ぢやあしたまでね」「アア……それから今私は一寸学校に行てくるが、留守にいつもの丁(よぼろ)さんが来るかもしれないから其時は糸子さん、否でもすこしの間話相手になツてゐて下さいよ、ぢきかへるから……ね、外の人ぢやないからいゝでせう」なに故か糸子は顔をあかめながら「ハイ私には面白いお話なんぞできませんけれども、照も初もゐますから屹度お引とめ申しておきますよ」と腰元二人の方を見る、照はすこし笑ひながら「どうして、私どもなんぞお引とめ申たつて、なんのかひも御座いませんが、お姫様がお引とめ遊すもんなら、どんなお忙しい時だつて、今宮様は屹度そりや、お帰りになる気づかひはありませんよね、お初さん」これもおなじく笑ひながら「ハアさうですとも、ね、若様、只今照が申通りで御座いますから、御心配なさらずと、早くお出遊ばせ...
田澤稲舟 「五大堂」
...只御学友の若様方ばかりでお出遊しました」「なる程...
田澤稲舟 「五大堂」
...例のお万殿の出遊(しゅつゆう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...やられたのは出遊の途中でやられたのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...不断つつしんでお出遊ばすだけ身にしみる事も深からう...
樋口一葉 「うつせみ」
...お前樣(まへさま)いつまで是(こ)れだけの月給(げつきう)取(と)つてお出遊(いであそ)ばすお心(こゝろ)ぞ...
樋口一葉 「われから」
...初夏より引き続いて出遊することが頻であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...纔是出遊両三度...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」蘭軒は少くも両三度の出遊を作(な)すことを得たと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遠出遊びから帰って来た母を責めたとき...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それよりも松平家にそんなすぐれた者があるだろうか」「将軍家の出遊までうながした当日の野試合...
吉川英治 「剣難女難」
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