...前回の出遊には、天気思わしからず、餌も、糸女(いとめ)のみなりしに、尚二本を獲たりし...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...彼の人の出遊する毎に...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...障子に面して、空しく静座すれば、又四日の出遊は、岡釣(おかづり)にすべきか、船にすべきか、中川に往かんか、利根川(本名江戸川)にせんかなど、思ひ出す...
石井研堂 「元日の釣」
...此次御出遊の節、御供仕度楽み居り候...
石井研堂 「元日の釣」
...一回の出遊に一二円を費すとも...
石井研堂 「研堂釣規」
...出遊することに定められたれば...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...漢桓帝時出遊二河上一...
高木敏雄 「比較神話学」
...麗(ウル)わしき壮夫(オトコ)に成りて出遊行(イデアルキ)き...
高木敏雄 「比較神話学」
...しづみ心もうき立ちて、腰元どもを相手とし、遊びに余念もあらぬ折から、兄の房雄は入りきたりて「オヤ糸子さん、造花ですか、ヤア照も初も大変上手になつたね」といはれて二人ははづかしさうに「どういたしまして私どもはとてもお姫様のやうにはできませんもの」「いやさうぢやない、中々うまいよ」糸子はにこにこわらひながら「兄様、あなたには花籠をこさへて上げませうか」「アどうか……私には牡丹をこさへててうだい」糸子はさくらの葉に蝋を引ながら「牡丹は下手ですもの」「下手でもいゝの」「ぢやあしたまでね」「アア……それから今私は一寸学校に行てくるが、留守にいつもの丁(よぼろ)さんが来るかもしれないから其時は糸子さん、否でもすこしの間話相手になツてゐて下さいよ、ぢきかへるから……ね、外の人ぢやないからいゝでせう」なに故か糸子は顔をあかめながら「ハイ私には面白いお話なんぞできませんけれども、照も初もゐますから屹度お引とめ申しておきますよ」と腰元二人の方を見る、照はすこし笑ひながら「どうして、私どもなんぞお引とめ申たつて、なんのかひも御座いませんが、お姫様がお引とめ遊すもんなら、どんなお忙しい時だつて、今宮様は屹度そりや、お帰りになる気づかひはありませんよね、お初さん」これもおなじく笑ひながら「ハアさうですとも、ね、若様、只今照が申通りで御座いますから、御心配なさらずと、早くお出遊ばせ...
田澤稲舟 「五大堂」
...例のお万殿の出遊(しゅつゆう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...飄々(ひょうひょう)と出遊するはずはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...好きな釣の道に出遊する機会が多いというだけのものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...又(また)は父樣(とうさま)折(をり)ふしのお出遊(いで)に...
樋口一葉 「曉月夜」
...不断つつしんでお出遊ばすだけ身にしみる事も深からう...
樋口一葉 「うつせみ」
...何處へお出遊ばすのと岸破(がば)と起きて...
樋口一葉 「うつせみ」
...あゝ何(なに)も御存(ごぞん)じなしに彼(あ)のやうに喜(よろこ)んでお出遊(いであそ)ばす物(もの)を...
樋口一葉 「十三夜」
...乗興出遊...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それよりも松平家にそんなすぐれた者があるだろうか」「将軍家の出遊までうながした当日の野試合...
吉川英治 「剣難女難」
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