...岡は美人屋敷とうわさされる葉子の隠れ家(が)におりおり出入りするようになった...
有島武郎 「或る女」
...そういえば米国人らしい外国人がしばしば倉地の下宿に出入りするのを葉子は気がついていた...
有島武郎 「或る女」
...身許(みもと)の知れない覆面の人物を本艇や僚艇に出入りすることを許したようだ」そのあとは...
海野十三 「怪星ガン」
...風呂敷の結び目のたるみから出入りすることが出来る...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そこから出入りするという珍案を考え出した...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...琴浦歯科医院に出入りする薬屋や医療器械店まで訪ねたほどです...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...五つ六つの幼童の頃にこそ彼も本院の館(やかた)へ出入りすることを許されていたものゝ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...追い追い頻繁に出入りするようになりました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一人でバアへ出入りするほど下ってはいない...
久生十蘭 「川波」
...博士の病院へ出入りするには都合がよかったのだ...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...臼杵へ出入りする船の便宜を計って...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...どうもいやはや」などといって預かり役は始終出入りする源氏の下家司(しもけいし)でもあったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...藤吉の家へ出入りするのに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...出入りする女中たちになにか命じたり...
山本周五郎 「風流太平記」
...出入りするじゃねえか」「あたしは針の穴だってぬけられる...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...カク材を主とする角問屋とあってこの角屋に出入りする川並(かわなみ)という人夫...
山本笑月 「明治世相百話」
...男か女かわからない者が出入りするのは...
吉川英治 「大岡越前」
...北条家へ出入りする自分の代人から...
吉川英治 「源頼朝」
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