...絶えず出入りする人の気配と...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...試みに例の寝床のボール箱と便器とを持ち出して三毛の出入りする切り穴のそばに置いてなんべんとなくそこへ連れて行っては土の香をかがしてやった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...お歳暮に来る人たちの出入りするたびに鳴っていた門の鈴の音も静まって...
徳田秋声 「爛」
...然し私の一番の苦痛は屡々英子の家に橋本兄妹が出入りするのを見ることであった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...「あんな男が出入りするあなたのような人を置いていたら...
豊島与志雄 「変な男」
...各時代の舞台へ出入りする人物を規定する神は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここへ出入りするのはどんな人たちだ」「お隣の皆次さんと――これは紙屋さんだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなところから出入りするのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...合百(がふびやく)の鳥越と云ふ男が出入りするやうになつてから...
林芙美子 「晩菊」
...博士の病院へ出入りするには都合がよかったのだ...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...たとえば上野駅を出入りする荷物と東京駅とでは何というちがいだったでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...クールスキー停車場に出入りする樺製カバンの形と...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぜひ源氏の出入りする家の召使にさせたいとか皆思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...守は自分の家へ時々出入りするとは聞いているが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...目かくし塀に沿うた路地から職人たちは出入りするようになっていた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...小門を出入りする人影も見られた...
吉川英治 「新書太閤記」
...小幡(おばた)の門に出入りする牢人で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...水夫(かこ)や軽子(かるこ)がたくさんに出入りするから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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