...趣味深い時刻に来た仕合(しあわせ)を語り合いつつ出る...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...これなら十分に初速も出るし...
海野十三 「宇宙戦隊」
...二三日の旅に出るほどにも見えない身軽さであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...夜更(よふ)けて父がしめやかに戸を開けて出るけはいを...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...家を出るときの、お母さんにたいしてのぶあいそを悔(く)いたのである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...」いつもよく出るお今のことが基(もと)で...
徳田秋声 「爛」
...外へ出ると、天地は、飛騨の高山の宮川の川原の中です...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は能褒野を立つて高宮の停車場へ出る...
長塚節 「松蟲草」
...残る一つを出ると内廊下から日本座敷へ続く...
夏目漱石 「虞美人草」
...」といつて栄蔵を探しに出る...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...馬鹿な細工を皆んな言つてしまつちや何うだ」「――」高飛車に出る平次を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...力のないそれで居て胴中から出る様な咳の音を聞くと...
平出修 「公判」
...花井・藤田・北村が来た、柳の話が出る、感じ悪きこと後から後から出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...扇屋で扇子求め、座へ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...病棟から流れ出る光りが...
北條民雄 「間木老人」
...漸く道路らしいものに出ることが出来たが...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...その店を出ると、強い風のため埃立つ道に立って、栄二は急に、石川島へ寄っていこうと思いついた...
山本周五郎 「さぶ」
...「船の出る潮時(しおどき)までは後一刻(とき)(今の二時間)ほどしかない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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