...それだから故郷を出る時は矢張(やつぱり)人並に学若し成らずんば死すとも帰らずと力んだが...
内田魯庵 「貧書生」
...」お鈴さんは、はらりと長い袖を振つて立ち、縁側に出る...
太宰治 「お伽草紙」
...教授上の経験談が出る...
田山花袋 「田舎教師」
...ヴェスヴィオ行きの準備をして玄関へ出ると...
寺田寅彦 「二つの正月」
...極端な陋劣な行動に出るだろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...直接ここへ出る近道を見つけた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...客観の態度から出る象徴の...
夏目漱石 「創作家の態度」
...全く別な人格と意圖とに出ることで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顔も洗わないで戸外へ出る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...胴の間の役人溜(だま)りに入って、板壁の釘にかかっていた送り帳を見ると、江戸を出るとき、この船にはたしかに二十三人の人間が乗っていた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...三月二十五日(土曜)二時から本読みなので、座へ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二度私を暗い幽靈の出る部屋に閉ぢ籠めた時に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今夜ももうちょっとすると出るわ...
三好十郎 「冒した者」
...「吉」が出ると、「買っていいんですな...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...江戸へ出るには出たものの...
夢野久作 「名娼満月」
...「楠木正成はいつ出るのか」と...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...御飯を盛りながら、ちらちら、口の端に出る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...痩せた人で腱の出る人...
蘭郁二郎 「足の裏」
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