...博士はクッションに凭(もた)れたまま...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...凭れたかと思うと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...さうして其の橋の欄干に背を凭たせて...
高浜虚子 「椿子物語」
...秀夫は凭(もた)れるともなしに新京橋の小さなとろとろする鉄の欄干(らんかん)に凭れて...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...老人(としより)行火(あんくわ)に凭(よ)り懸つたまゝ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...箪笥の前に凭(もた)れかかってじっとしていたが...
近松秋江 「狂乱」
...私が凭っている机の傍に来て坐って...
近松秋江 「狂乱」
...宛がら病み弱つた人の如く(as if he were weak and ill)二人の肩に凭たれて居る...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...単に凭れ頃な石塔のたぐいだと心得ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇息(きょうそく)に凭(もた)れたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お駒はどこにどうしていたんだ」「長火鉢に凭(もた)れておりました」「声を掛けたか」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは勘兵衞の凭(もた)れて居た柱の傍...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は二階の欄干に凭れて居ろ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十八世紀風のひだの多い洋服を着て椅子に凭(よ)りかかって張店(はりみせ)をしたのを...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...火鉢に凭(もた)れてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...」――――――――――滝の細君のらしいフランネルの着物を着たFは籐椅子に凭つてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...細長い大きな部屋の一隅にホロホロと暖炉(ストーブ)を焚いて深い凭(より)椅子に埋まっていた老人は...
松本泰 「日蔭の街」
...近習二三人と床几に凭りて陣地を守つたお旗下だ...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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