...くすんだ皮の長椅子の凭れをバックにして...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...石に凭(いこ)ひぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...片手を椅子の背に凭(も)たせて...
夏目漱石 「野分」
...木戸の柱に凭(もた)れたまま...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お通の背後から凭れるやうにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お才さんは窓に後ろ向きに凭(もた)れて居た筈だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窓際の椅子に凭(もた)れた詩子(ふみこ)の半身が...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...あぶれちゃったのかい?」老人は喫茶店の卓(テーブル)にでも凭(よ)った調子で...
橋本五郎 「地図にない街」
...荷物に凭(もた)れて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...窓をあけると、三月の陽を浴びて、画学生たちが、すもうを取ったり、壁に凭れたり、あんなにウラウラと暮らせたらゆかいだろう...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...窓ガラスに頭を凭せたまま...
久生十蘭 「悪の花束」
...そこへ凭れたひょうしに...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そしてそんなものに凭りかゝりながらその日暮しの断片的な吐息に吹かれてゐるんだが...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...」木刀を突いて門扉に凭り掛つてゐる私を...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...シツダルの肩にでも凭りかゝつて眺めながら...
牧野信一 「山彦の街」
...ぐッたり机に凭れかゝツた...
三島霜川 「昔の女」
...そして頭を後の石に凭せかけて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ゆったりと背を凭(もた)せかけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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