...欄(おばしま)に凭(よ)りて遠く望めば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...水無月(みなづき)くらき夜半(よは)の窓に凭(よ)り...
石川啄木 「詩」
...そこに凭(もた)れてほんの暫くまどろんだ...
武田麟太郎 「一の酉」
...さながら見えざるサーベルに凭れかかったような恰好で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...客のない暗い二階の欄干に凭(もた)れて沖を見ていた...
寺田寅彦 「嵐」
...一つの椅子に凭(よ)れるマドンナを音楽で与えてくれる者があるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分も椅子に凭(よ)りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...去年のやうに二階のてすりに凭(もた)れて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...十八世紀風のひだの多い洋服を着て椅子に凭(よ)りかかって張店(はりみせ)をしたのを...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...被告席の一番後の片隅に椅子に凭つてゐるのを見付けた...
平出修 「逆徒」
...私の着ている夜着の上に凭(もた)れ懸って...
二葉亭四迷 「平凡」
...椅子に凭(もた)れかゝつてたゞじつと私を見つめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...窓の棧の十字をしたところに凭(よ)せかけられて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...二階で私の机に凭つて障子を開け拡げて...
牧野信一 「妄想患者」
...羽目板に背を凭れ...
山本周五郎 「季節のない街」
...しんなりと凭(もた)れかかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...私は柱に背を凭(もた)せかけ膝を組んで庭を見つづけた...
横光利一 「夜の靴」
...みな舷に凭りかゝつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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