...」敷居に凭(もた)れかかり...
泉鏡花 「浮舟」
...必ず一人の若い婦人が凭(もた)れているのだ...
海野十三 「赤外線男」
...ひねもす窓に居凭(よ)る時...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...石(いし)に凭(いこ)ひぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...その男が杖に凭(もた)れながら一人の客と話している処へ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その上に厚い夜具に凭(もた)れて今じっと...
橘外男 「仁王門」
...椅子(いす)に凭(もた)れていると...
橘外男 「墓が呼んでいる」
......
田中貢太郎 「愛卿伝」
...お房の背中を存分に刺したのだよ――塀の割れ目のところは人を待つ者が凭れるに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脛(はぎ)を蹴出さんばかりのしどけない立膝で縁の柱に凭れ...
久生十蘭 「湖畔」
...一組の少年と少女とが籐椅子に凭れてゐるのを認めた...
堀辰雄 「萩の花」
...私達が勝手に名づけた村の居酒屋アウエルバツハの酒樽に凭つて誌す一九三〇年四月九日が...
牧野信一 「歌へる日まで」
...此方側の肘にはFが凭つて...
牧野信一 「籔のほとり」
...脇息に凭れて、退屈そうな様子である...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...おくみは甲斐の胸に凭れ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...土間へ膝(ひざ)をつき上り框(がまち)に凭れかかって...
山本周五郎 「柳橋物語」
...みな舷に凭りかゝつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...柳の間の柱に凭(もた)れて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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