...だらしなく卓子(テーブル)に凭(もた)れたまま眠りこけていた...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...椅子の凭れを離れると...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...人もあらば凭(よ)りても泣かんを...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...壁に凭(もた)れ...
太宰治 「佐渡」
...背後の硝子窓に凭(もた)れかかった人形は...
田中英光 「オリンポスの果実」
...だんだん凭(もた)れ込みながら...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...椅子に凭りながら烟るやうな雨脚を通して見える...
南部修太郎 「病院の窓」
...私はその二階の病室の右手から三番目の窓に凭つて...
南部修太郎 「病院の窓」
...くずおれた紫陽花(あじさい)のように凭(もた)れかかるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袴の膝に握り拳を置いてゆったりと床柱に凭れている...
久生十蘭 「魔都」
...腕木や凭れはけし飛んでしまう――せめてそんなものにでも当り散らして怒りの程を思い知らせる訳である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...稍離れた処を見るとユキ子が森の肩に腕をのせて木柵に凭つてゐた...
牧野信一 「競馬の日」
...わたしは娘が汀の舟に凭りかかつて雲を眺めてゐる姿を写生したのを憶ひ出した...
牧野信一 「湖の夢」
...戻って来るなり机に凭(もた)れて...
山本周五郎 「あだこ」
...信吉は「やなぎ屋」の台板へ凭(もた)れかかって...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...紫檀の椅子に凭(よ)りながら手紙の封を切っていた...
横光利一 「上海」
...同じ卓に凭(よ)つて花牌(はなふだ)を弄(もてあそ)んで居る者...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...しどけなく凭(もた)れ合ったり...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??