...凡愚者といえども...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...凡愚の印象さらにあいまいの度を加えて...
太宰治 「惜別」
...まるで凡愚の上にあぐらをかいているようで...
外村繁 「澪標」
...よしや凡愚を感心させ得るとも...
南部修太郎 「氣質と文章」
...平凡愚拙甚だしいもので...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...自己を「底下の凡愚」と自覚した彼は十六首からなる『愚禿悲歎述懐』を作ったが...
三木清 「親鸞」
...このときには何人も自己を底下の凡愚として自覚せざるを得ないであろう...
三木清 「親鸞」
...まだ交る無限のその部分にはいない下根凡愚かもしれぬ...
横光利一 「旅愁」
...凡愚の立命でもあった...
吉川英治 「大岡越前」
...凡愚煩悩の人間であるから」「じゃあ...
吉川英治 「大岡越前」
...まして、越前自身も、凡愚(ぼんぐ)、放埒(ほうらつ)な前身もあった身として...
吉川英治 「大岡越前」
...どんな大きなと凡愚にはおもはれるものも...
吉川英治 「折々の記」
...これからは凡愚と凡愚の交わりで行くのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...自身気づかぬ凡愚でも持っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――迷える凡愚範宴に...
吉川英治 「親鸞」
...凡愚のなやみ、妄闇(もうあん)のまよい、それは、誰でも通ってこなければならない道であろう...
吉川英治 「親鸞」
...凡愚(ぼんぐ)と俗才の父子も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は一向の凡愚に過ぎぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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