...芭蕉の塁(るゐ)を摩(ま)した諸俳人、凡兆、丈艸(ぢやうさう)、惟然(ゐねん)等はいづれもこの点では芭蕉に若(し)かない...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...僕等の祖先の書いた詩文――たとへば凡兆(ぼんてう)の「木の股のあでやかなりし柳かな」に対するほど...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...凡兆(ぼんてう)...
薄田泣菫 「茶話」
...殊に凡兆の客觀的の句の面白味を承りたるは有益に存候』といつてやつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...大兄が同じく凡兆の句より悟入するも...
高濱虚子 「俳諧師」
...すなわち、俳人には加賀の千代、其角、凡兆、去来、芭蕉、尚白等があります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...前掲の其角、凡兆、去来、尚白の四人は芭蕉の主な弟子で芭蕉とともにいずれも元禄(げんろく)時代、すなわち今からいうと二百余年前の人であったのでありますが、独り加賀の千代だけはずっと後世で今から百年あまり前の人であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...呼かへす鮒売見えぬあられかな 凡兆句意は...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...殊(こと)に凡兆(ぼんちょう)に遡る...
高浜虚子 「俳句への道」
...芭蕉も凡兆も、あとをつづけるのが、もう、いやになったろう...
太宰治 「天狗」
...猿簑の凡兆の句には一つの駄句もない...
太宰治 「天狗」
...芭蕉も凡兆の弟子になったであろう...
太宰治 「天狗」
...凡兆も流石に不機嫌になった...
太宰治 「天狗」
...芭蕉、凡兆、去来、すべて俳句の名人として歴史に残っている人たちではないか...
太宰治 「天狗」
...雲雀よりうへにやすらふ山路かな(ばせを翁)木曽の栃うき世の人の土産かな(凡兆隠人)今日の道が此旅の第一だと思ふ...
種田山頭火 「旅日記」
...ただもし凡兆型の人物ばかりが四人集まって連句を作ったとしたらその成績はどんなものであるかと想像してみれば...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...いはんや用意周到を以て勝(まさ)りたる凡兆においてをや...
正岡子規 「俳諧大要」
...芭蕉また凡兆に対して「俳諧もさすがに和歌の一体なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??