...彼は、凡俗な趣味を持っている...
...彼女は、凡俗な衣服を身に着けていた...
...その小説は、凡俗な内容だった...
...私は、凡俗な生活に嫌気がさしている...
...彼の発言は、凡俗な人々の間で共感を呼んだ...
...わが貧しい凡俗の胸を尺度にして...
太宰治 「右大臣実朝」
...――飾ってある家具類や絵は至って平凡な凡俗なものばかりでしたが...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...彼は凡俗と天才との間には踰ゆべからざるの鴻溝あるを信じ、滔々たる凡俗は、到底天才者の頭腦を領解する能はずと思惟せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...特徴のない凡俗さとでもいうような醜さだった...
豊島与志雄 「叔父」
...ある穹窿(きゅうりゅう)や堂宇の線の凡俗さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いわば凡俗の迷信と多数の横暴に反抗して...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちとら如き凡俗の彼是いふべき筋合ではない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...左なきだに凡俗社会の実際を見れば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...どんな夢だつて? 凡俗共の知つたことか!だがこの夢を得るために私はどんなに多くのものを失つたことか...
北條民雄 「一九三六年回顧」
...家庭は家庭と代々の凡俗な生き手たちが結論した結論をこの作品の中に知ろうとして...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...それは最も凡俗な女流作家或は文学少女の人物評価の基準でなければなりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いったい何によって我々は凡俗にまさろうとしてまさることができるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たんに凡俗の人たちだけではなくほとんどすべての人に見られる通弊なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡俗な霊魂は往々にして最も鋭敏な霊魂と同様に整っているのだから((c)一般の無知と折り合わない知恵はすべて妙味がない)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...隠れて凡俗の眼には入らぬものと...
柳田国男 「海上の道」
...落ちて来るのを見向きもしないでスタスタと実験室に引返(ひきかえ)すという変りようだからトテモ吾々(われわれ)凡俗には寄付(よりつ)けない...
夢野久作 「難船小僧」
...かれは自分も一箇の凡俗であることをよく弁(わきま)えていたひとである...
吉川英治 「新書太閤記」
...凡俗のよろこぶものは...
吉川英治 「新書太閤記」
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