...彼は、凡俗な趣味を持っている...
...彼女は、凡俗な衣服を身に着けていた...
...その小説は、凡俗な内容だった...
...私は、凡俗な生活に嫌気がさしている...
...彼の発言は、凡俗な人々の間で共感を呼んだ...
...聖断一度び下らば過去の経緯や凡俗の判断等は超越し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...凡俗への復帰ではない...
太宰治 「春の盗賊」
...足の爪先きまで凡俗な物質主義で凝つたやうな旧い型の女であつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...凡俗なみごとな呑気(のんき)さがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...結局凡俗に堕するのみだ...
豊島与志雄 「傍人の言」
...その凡俗がいいのだ...
豊島与志雄 「傍人の言」
...六千年の人間の世にうごめく眼前の我慾凡俗の間の...
中里介山 「大菩薩峠」
...いわば凡俗の迷信と多数の横暴に反抗して...
中里介山 「大菩薩峠」
...凡俗の輩終に險を冒して探るも...
長塚節 「草津行」
...下層凡俗それ相応に鬼門の忌を墨守するを...
南方熊楠 「十二支考」
...家庭は家庭と代々の凡俗な生き手たちが結論した結論をこの作品の中に知ろうとして...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...主として凡俗の人の比較的柔らかな霊魂にむかって働きかける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡俗な霊魂は往々にして最も鋭敏な霊魂と同様に整っているのだから((c)一般の無知と折り合わない知恵はすべて妙味がない)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...普通の記録には凡俗として省みなかったものを保存しているので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これを羨みこれを慕う凡俗の群は...
夢野久作 「鼻の表現」
...かれは衆愚凡俗をも愛した...
吉川英治 「新書太閤記」
...いんぎんなる挨拶とか、会釈(えしゃく)とかいうのではない、市中の凡俗が、よく路上の辻でやっているそれと、何の、かわりもない表情なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...藤村操君の魂魄が百数十人の精霊を華厳の巌頭に誘うたごとく生命の執着は「人生」を忘れ「自己」の存在を失いたる凡俗の心胸に一種異様の反響を与う...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索