...四 凡作レ事、須レ要レ有二事レ天之心一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...何(いづ)れも凡作揃ひでお談話(はなし)にもならぬが...
薄田泣菫 「茶話」
...凡作は稀(まれ)で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...実をいうと、あれは広小路の夜店で八銭で買ったのです、値は八銭であっても、作は凡作でない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかしいずれも凡作見るに堪(た)えざる事を知って...
永井荷風 「十日の菊」
...最初からこの般若(はんにゃ)の面が凡作ではないと見ていたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彫刻そのものが凡作でない証拠には...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれ程の凡作とは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...多寡(たか)が見世物並の凡作...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「地獄極樂の人形は凡作(ぼんさく)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「地獄極楽の人形は凡作だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは凡作だ」平次も驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地獄極楽の活人形は話に聞いた通りの凡作で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...作者の歌としては寧ろ凡作に属するものであらうが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...幻燈使ったのや二三いゝ演出があったが、寸劇風のもの皆いけず、凡作だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...すると私の友人は「それは乞食の中の凡作ぢやないか」といつて私を揶揄した...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...因襲の圏内にうろついている作は凡作である...
森鴎外 「沈黙の塔」
...他に多くの凡作もあったであろうし...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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