...何(いづ)れも凡作揃ひでお談話(はなし)にもならぬが...
薄田泣菫 「茶話」
...なかなか凡作でない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...――せめて凡作を――傑作は出来ないから――もちろん...
種田山頭火 「其中日記」
...しかしいずれも凡作見るに堪(た)えざる事を知って...
永井荷風 「十日の菊」
...なかには往々にして凡作ならざるものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初からこの般若(はんにゃ)の面が凡作ではないと見ていたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれ程の凡作とは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「地獄極樂の人形は凡作(ぼんさく)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは凡作だ」平次も驚きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「地獄極楽の人形は凡作だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地獄極楽の活人形は話に聞いた通りの凡作で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...作者の歌としては寧ろ凡作に属するものであらうが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...凡作...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幻燈使ったのや二三いゝ演出があったが、寸劇風のもの皆いけず、凡作だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...すると私の友人は「それは乞食の中の凡作ぢやないか」といつて私を揶揄した...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...因襲の圏内にうろついている作は凡作である...
森鴎外 「沈黙の塔」
...凡作は佩(は)かなかった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そこで武蔵は、自分の宿へ連れてゆき、なお、燈の下で篤(とく)とこの男の作品を見ると、凡作でないので、それ以来、何かと目をかけていたという話がある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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