...肩の凝るのは幼少の時からの痼疾(こしつ)だったがそれが近ごろになってことさら激しくなった...
有島武郎 「或る女」
...余り凝るから魔が魅(さ)した...
泉鏡花 「絵本の春」
...はじめると凝るおそれがある...
関根金次郎 「手数将棋」
...凝れば凝るほど無駄をする事があり勝ちだ...
高村光太郎 「装幀について」
...よほど凝るのだとみえる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...△執着しないのが、必ずしも本当ではない、執着し、執着し、執着しつくすのが本当だ、耽る、凝る、溺れる、淫する、等々の言葉が表現するところまでゆかなければ嘘だ、そこまでゆかなければ、その物の味は解らない...
種田山頭火 「其中日記」
...テンポの鈍いのに肩が凝るくらいが落ちであり...
徳田秋声 「縮図」
...その職にありながらプラトン型に何かほかに凝るものを見つけるか...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...よし此の地方(くに)が湿潤に過ぎるとしても、疲れたる我等が心のためには、柱は猶(なほ)、余りに乾いたものと感(おも)はれ、頭は重く、肩は凝るのだ...
中原中也 「在りし日の歌」
...書畫や茶道具に凝る親父を一番苦々しいと思つて居るのは此男で」「それから」「もう一人は下女のお辰...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...書画や茶道具に凝る親父を一番苦々しいと思っているのはこの男で」「それから」「もう一人は下女のお辰...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親父が骨董に凝るのを苦々しがって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さつきに凝ることが深くなつて來ると...
林芙美子 「旅人」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...気にいりの芸者へ凝るという風である...
矢田津世子 「女心拾遺」
...常より物に凝るならい……いかにも怪しい体であッたが...
山田美妙 「武蔵野」
...名作の袋物今も目に残る御用品の煙草入れ江戸趣味の名残りとして明治の中頃までは袋物に凝る人が多かった...
山本笑月 「明治世相百話」
...或る時は扇に凝る...
夢野久作 「実さんの精神分析」
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