...彼は書きだしに凝るはうであつた...
太宰治 「猿面冠者」
...テンポの鈍いのに肩が凝るくらいが落ちであり...
徳田秋声 「縮図」
...肩が凝るようだとか言って...
豊島与志雄 「未亡人」
...その職にありながらプラトン型に何かほかに凝るものを見つけるか...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...反歌小夜泣きに兒泣くすなはち垂乳根の母が乳房の凝るとかもいふ花崗岩といふものは譬へば石のなかの丈夫なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...よし此の地方(くに)が湿潤に過ぎるとしても、疲れたる我等が心のためには、柱は猶(なほ)、余りに乾いたものと感(おも)はれ、頭は重く、肩は凝るのだ...
中原中也 「在りし日の歌」
...専ら『杜詩』に凝ることにしている...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...神仙道混りの新しい物理学などに凝る連中が現われてはたいへんである...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...一巻物でも少し凝ると...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...ウィリアムは盾に凝る血の痕(あと)を見て「汝われをも呪うか」と剣を以て三たび夜叉の面を叩く...
夏目漱石 「幻影の盾」
...「私には覚えがありますが、碁に凝る方には、徹夜もありがちの事ですね――でもそのために馬場の旦那が潔白と判れば、何が仕合せになるか判りません」佐吉はそう言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――お前があんまり尺八に凝るから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――あの兄妹はよく/\骨董(こつとう)に凝る人間が憎いやうだから」平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「肩が凝るでせうね...
原民喜 「小さな村」
...肩が凝ると言ったら...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そしていくら長く仕事を続けましても決して肩が凝るナンテ事はありませんから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...利秀は武芸に凝るばかりでなく...
山本周五郎 「竹柏記」
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