...余り凝るから魔が魅(さ)した...
泉鏡花 「絵本の春」
...私は物事に凝るはうであつたから...
太宰治 「思ひ出」
...そう云う肩の凝る話を持ち出したくなかったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...△執着しないのが、必ずしも本当ではない、執着し、執着し、執着しつくすのが本当だ、耽る、凝る、溺れる、淫する、等々の言葉が表現するところまでゆかなければ嘘だ、そこまでゆかなければ、その物の味は解らない...
種田山頭火 「其中日記」
...女に凝る一方なので...
徳田秋声 「縮図」
...」血圧が高いと肩が凝るものかどうか...
豊島与志雄 「未亡人」
...肩が凝るようだとか言って...
豊島与志雄 「未亡人」
...よし此の地方(くに)が湿潤に過ぎるとしても、疲れたる我等が心のためには、柱は猶(なほ)、余りに乾いたものと感(おも)はれ、頭は重く、肩は凝るのだ...
中原中也 「在りし日の歌」
...専ら『杜詩』に凝ることにしている...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...私は生れてから肩の凝るということは未だ知らないのですが...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...碧りと凝るを見よ未了の縁に纏はれば生死に渡る誓だに塚も動けと泣くを聽け』…………………塚も動けと泣く聲に塚も動きて秋の風夜すがら吹いて曉の茫々として明にけり宵見し夢の迹見れば草茫々と明にけり――明治三十七年頃――...
夏目漱石 「鬼哭寺の一夜」
...――あの兄妹はよく/\骨董(こつとう)に凝る人間が憎いやうだから」平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...書画や茶道具に凝る親父を一番苦々しいと思っているのはこの男で」「それから」「もう一人は下女のお辰...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その上に彼女は肩の凝る性分で...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...私は老人がお宗旨に凝るように...
二葉亭四迷 「平凡」
...これが相当の苦しみ、肩は凝るし、よく揺れるし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう本年は學校ですよ」とにかく日本人は名まへに凝る...
吉川英治 「折々の記」
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