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内田魯庵 「八犬伝談余」
...真逆(まさか)に墓表(ぼひょう)とは見えずまた墓地でもないのを見るとなんでもこれは其処(そこ)で情夫に殺された女か何かの供養に立てたのではあるまいかなど凄涼(せいりょう)な感に打たれて其処を去り...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...独居凄涼の生涯も年と共に終りを告ぐるに至らむ※...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...那イカンゾ堪ンヤ風雨ノ助クルヲ二凄涼ヲ一...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...玉井喜作のそれよりも荒々しく凄涼としていて...
久生十蘭 「新西遊記」
...身に迫るほど凄涼と描きあげているが...
久生十蘭 「南極記」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...幾多の荒寒凄涼なる趣味を含ましむるを得たり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...幾多の荒寒(こうかん)凄涼(せいりょう)なる趣味を含ましむるを得たり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...もとこれ極めて凄涼(せいりょう)の物事なるを...
南方熊楠 「十二支考」
...「幽居日日易凄涼(いうきよ ひびせいりやうたりやすく)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...――明日知れぬおそろしい世音(せおん)の暗い風が――そのままここ揚子江(ようすこう)に近い夜空いちめんな星の色にも不気味な凄涼(せいりょう)の感を墨(すみ)のごとく流している今夜であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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