...至極冷淡な返事をしますと...
芥川龍之介 「開化の良人」
...彼等は次第に彼の征矢(そや)に冷淡な態度を装(よそお)い出した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...こんな冷淡な事をいうのを許してください...
有島武郎 「或る女」
...かくの如く冷淡なること能わざる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...冷淡な心持をして時の立つのを待っていた...
太宰治 「女の決闘」
...冷淡なやつだと噂した...
太宰治 「斜陽」
...それが急に冷淡な調子で...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...冷淡などをあらわす身振り...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...冷淡な調子ではあったが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...ごく冷淡な拒絶を一言いうだけで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブラウンとアンナの病気とにたいするごく冷淡な数言で結んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...曖昧な微笑と冷淡な言葉とで...
豊島与志雄 「自由人」
...何と云う冷淡な挨拶であろう...
中野秀人 「第四階級の文学」
...彼はそれをいつもより冷淡なものとして記憶していたのである...
夏目漱石 「行人」
...冷淡な奴だと悪く思われるに極っている...
夏目漱石 「それから」
...泰文の冷淡な態度に業を煮やし...
久生十蘭 「無月物語」
...朝の冷淡な、嚴(きび)しい容子(ようす)に比べると、ずつと打解けてゐて温(あたゝ)かで、それにずつと我儘であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の不遇時代にとった親類のいかにも冷淡なあしらいようが心にこたえているので...
矢田津世子 「神楽坂」
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