...偉人や英雄のすばらしい記念碑を見るときの冷淡な好奇心や漠然とした賞讃のかわりに...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...古藤は冷淡な調子で...
有島武郎 「或る女」
...どういう理由(わけ)か彼女は彼に対して非常に冷淡な態度を示しているのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...出発点に於けるアカデミーとジャーナリズムとのこの冷淡な関係は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼は兄の冷淡な態度を二人の年齢...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」その冷淡な言葉に...
豊島与志雄 「擬体」
...何かに苛立って冷淡な素振りを見せる彼女とが...
豊島与志雄 「反抗」
...いよいよ冷淡な気色(けしき)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがって平生よりもなお冷淡な彼女の答は...
夏目漱石 「行人」
...竜太郎は幼いうちに慈悲も憐憫もない冷淡な金の中に...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...何でも誰かの内室になって居る容子(ようす)だと如何(いか)にも冷淡な答で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その人つてのは脊の低い、冷淡な、朴訥(ぼくとつ)な人で?――その人の善良さといふものが徳に對して勇敢であるといふよりは寧ろ惡を爲(し)ないといふ方にあると云ふやうな人?」「あの人は飽きることが無い程活動的なのですの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「それでも冷淡なお扱いをするとお思いになるでございましょうから」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帰ってしまうのも冷淡な気がしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身の心までも無視して冷淡な態度を取り続けられたことによって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかしあまりそれでは冷淡なやうな氣がしたので...
横光利一 「悲しみの代價」
...急に二人は他人行儀な冷淡な顔つきになって窓の外を向いてしまい...
横光利一 「旅愁」
...……しかし今の私だって冷淡な人間ではありません...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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