...こう云う特質に冷淡な人は...
芥川龍之介 「久米正雄氏の事」
...しからば君は天性冷淡な人かとみれば...
伊藤左千夫 「去年」
...本心の冷淡な女などを戀しくもないが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...冷淡なやつだと噂した...
太宰治 「斜陽」
...そのような「発見」に冷淡な学者が攻撃される...
寺田寅彦 「案内者」
...哲学の方に向っては特に冷淡なのか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...次には甚だしく冷淡な態度を取った...
豊島与志雄 「非情の愛」
...ひどく冷淡な云い方だけれど...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...この男は全くそんな事に冷淡な性(たち)であった事が後(あと)で分った...
夏目漱石 「坑夫」
...つい君に迷惑を掛けて済まない」と冷淡な礼を云った...
夏目漱石 「それから」
...冷淡な世間と多忙な余は其後久しく「土」の事を忘れていた...
「『土』に就て」
...あんな冷淡なことを女の子達にいつて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...食いしん坊や冷淡な人々が発する様々な表現...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その後はただ冷淡なばかりで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかしまだ世間には料理書の一冊も持っていないというような冷淡な看護婦がないとも限るまい...
村井弦斎 「食道楽」
...こちらでは御冷淡な態度をおとり続けになりますので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一見冷淡な利己主義者らしく見える片言隻語を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……しかし今の私だって冷淡な人間ではありません...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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