...反抗的な一切に冷淡なのが常であった...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...自然の我我人間に冷淡なることを知らざるべからず...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...古藤は冷淡な調子で...
有島武郎 「或る女」
...この部屋(へや)を出て行ってしまった時の冷淡な倉地の顔!……わたしは行こう...
有島武郎 「或る女」
...聽衆はまた樂人よりも冷淡なるものなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...こちらにそのざまを見ろと云はないばかりの冷淡な風を見せて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そのような「発見」に冷淡な学者が攻撃される...
寺田寅彦 「案内者」
...言葉の冷淡な無関心な調子も...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...」と彼は冷淡な返辞をした...
豊島与志雄 「子を奪う」
...冷淡な世間と多忙な余は其後久しく「土」の事を忘れていた...
「『土』に就て」
...或はまた単調で冷淡な...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...妻の冷淡な態度が癪に触るからだ...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...冷淡な樣子を同じやうに承(う)けてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...結尾近衛師団のわれらに対する待遇が初めに冷淡なりしは真に一...
正岡子規 「従軍紀事」
...「それでも冷淡なお扱いをするとお思いになるでございましょうから」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...冷淡なる待遇を受けるために...
柳田国男 「家の話」
...そういう冷淡な人と仲間になって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...なぜ蜀の使いにあんな冷淡な態度をお示しになったのか...
吉川英治 「三国志」
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