...冷ややかな空気に触れ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...太閤と利休の間にしばらく冷ややかな感情のあったのを幸いに...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...このたびの美術争議を冷ややかに観察することによって...
辰野隆 「芸術統制是非」
...甲板の上寂(せき)として、風冷ややかに、月はいよいよ冴(さ)えつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そしてやはり冷ややかにまた悲しげに言い出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冷ややかではあるが恭順と敬意とをこめた手紙を書いて祖父に報じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...散り敷いた紅葉の冷ややかな敷き物の上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老いたる者は墳墓の冷ややかさを感ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冷ややかに姉妹の死を見捨てて去ることになった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...女の態度は何か楽しそうで、冷ややかで、図々しい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...女の冷ややかな態度は変わっていくけしきもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空は曇って冷ややかな風が通っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空の色が冷ややかに見え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ氷のように冷ややかに...
森鴎外 「最後の一句」
...冷ややかな友禅の長襦袢(ながじゅばん)を崩して...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...冷ややかではいられなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...冷ややかに云ったが...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...そのなだらかにして朗らかな線の律動により幾分冷ややかに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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