...冷ややかに明けてゆく...
芥川龍之介 「偸盗」
...こう嵩(こう)じてはいとわしいと自分ですらが思うような冷ややかな皮肉が...
有島武郎 「或る女」
...石の方は冷ややかにすぎ...
井上円了 「おばけの正体」
...書物は冷ややかではあるが完全な友である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かつて柔和を知らない常に堅忍な人のような素朴な冷ややかな剛直さをもって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は一種の冷ややかな静かな笑い方を持っていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」テナルディエは冷ややかに答えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マニントン夫人は冷ややかに見ていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...女主人がいないというのに」メイフィールドが冷ややかに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...女の冷ややかな態度は変わっていくけしきもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の恋しい冷ややかな人が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...音羽山が近くなったころから風の音も冷ややかに吹くようになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空の色が冷ややかに見え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いたづらに分けつる路(みち)の露しげみ昔おぼゆる秋の空かな冷ややかなおもてなしについて「ことわり知らぬつらさ」(身を知れば恨みぬものをなぞもかくことわり知らぬつらさなるらん)ばかりが申しようもなくつのるのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...じろりと冷ややかな眼が...
吉川英治 「新書太閤記」
...城内五千の部下の生命(いのち)が、身一つに代えられて助かるものならば」と、冷ややかに、敵方の条件を受け容れられたものだという...
吉川英治 「茶漬三略」
...冷ややかな夜気の中にあった...
吉川英治 「夏虫行燈」
...けれどもまた彼らから断然冷ややかに遠のいた記憶が同じように私を苦しめる...
和辻哲郎 「転向」
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