...あるいは悪霊(あくりょう)を追いはらうためにただ一つ力の源になるのは...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...さうして日の光が月の光にかはらうとする不思議な光の中を何處までも鎌倉の方へ歩いて行つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それをふりはらうようにして...
海野十三 「怪塔王」
...そうして火星人を追いはらうことを研究していたのだ...
海野十三 「火星兵団」
...本船の積荷を売りはらうことは...
海野十三 「火薬船」
...それにこだはらうとする傾きがなくもなかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...単にこの家賃をはらうことだけで文明人は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...木伐りの伐り屑を拾いあつめる権利に対してさえ高い代価をはらう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...・つめたさの歯にしみる歯をいたはらう・冬山へつきあたり焚火してある・寒い水からいもりいつぴきくみあげた寒い寒い指を傷づけた・たま/\逢へて火を焚いて火を焚いて来るべきものを待つ鴉ないて待つものが来ないけさは郵便がおそい寒ぐもり・新聞つめたし近眼と老眼がこんがらがつて・冬草もほどよう生えて住みなれて・くもりさむい肥をあたへるほうれんさう一月廿二日冷たい...
種田山頭火 「其中日記」
...だれが銭(ぜに)はらうんじゃ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...人頭をなで馬のたてがみをはらう...
中村清太郎 「山岳浄土」
...これ程の重さが加はらうとも思はれません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小便を堪(こら)へる法といふことにして承はらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻の先にとまりかけた蠅を手ではらうといつもの不得要領な調子で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...間もなく『富士』は、煙をはらうて、穂高岳の上空へかけ昇った...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...今にも出かけて行つて呑気な仲間に加はらうと思ふてゐた矢先であつたにも関はらず...
牧野信一 「冬の風鈴」
...僕は一向まはらうとも思はなかったが...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...踊つて止(や)まぬ殿堂の白と赤との大理石(マルブル)の人像柱(クリアテイイド)の一本に諸手(もろて)を挙げて加はらう...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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