...その年の冬風邪(かぜ)から引きつづいて腹膜炎(ふくまくえん)に罹(かか)り...
永井荷風 「ひかげの花」
...そちらではこの冬風邪さえおひきにならなかったのだから本当にようございます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その力で冬風邪もひかず過します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の名は、冬風の如く、山野に鳴った...
吉川英治 「三国志」
...はや冬風のすさぶ中...
吉川英治 「三国志」
...冬風に乗って、使番の旗は、頻々(ひんぴん)と……悲報をそこへつたえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いくら肩輿(かたごし)の中でも冬風がさわる...
吉川英治 「新書太閤記」
...夕方の冬風の中を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...障子のツギ貼(は)りの冬風...
吉川英治 「随筆 新平家」
...なにしろ一時間とは長居も出来ない冬風の峯であった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この日も北九州名物といってよい冬風の波騒(なみざい)だった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...冬風のふせぎも粗末な仮御所の階(きざはし)の下...
吉川英治 「日本名婦伝」
...露(あら)わに冬風に曝(さら)され...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この冬風に」「かたじけない...
吉川英治 「無宿人国記」
...再びドックの冬風や家庭の貧苦に当ることを意味するのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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