...この中坂を冠する思案外史は中坂の何辺(どこ)らあたりに住んでる人だろうと揣摩(しま)し...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...カラスオウギの實は黒いから夜に冠する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ヘ(隔)に冠する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...葉の多い意で、葛に冠する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ムカヘに冠するという...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...オミ(大きい水、海)に冠する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ヲ(小)を冠する御名になつているので...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その景色に冠するに四季の循環という事を以(もっ)てせねば意をつくさないのであります...
高浜虚子 「俳句への道」
...秋の山野を冠する赤や黄の色彩は...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...それは死骸(しがい)に冠するものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...力の勝利を冠する月桂樹(げっけいじゅ)である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其の作物に冠する資格がないと云う意味でもない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...それを冠する榮位に据ゑられてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...文化に冠する固有名詞のこともその通りです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その神農の名を冠するは猶内経(ないけい)に黄帝の名を冠するがごとくである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ちょうど新田村が開発者の名を冠するがごとくであったが...
柳田國男 「地名の研究」
...足谷のごとく足の字を冠する例は東国にいたって多い...
柳田國男 「地名の研究」
...最初冠するに悪の字をもってしたのであろう...
柳田國男 「地名の研究」
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