...斯(こ)うも再々(さいさい)お呼(よ)び出(だ)しに預(あず)かり...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...再々増築の手数と費用を我慢したことであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...「アレは取りに来る様に再々家族の方へ言ってあるんですがね...
戸田豊子 「鋳物工場」
...沢田君も再々自身もやって来たしいろいろと好意を表したが我輩としてはどうしても作物の上で再び彼と見ゆることは絶対的に許されない事であったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...その金切声が再々入っているはずですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...さいぜんからお角が、再々キリシタン、キリシタンを口にしたればこそ、これがいわゆるキリシタンの油絵というものかと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それですから、弁信から、その危険の前進性なきことを保証されてみると、弁信の保証だけに信用して、ホッと胸を撫(な)でおろし、「ドコで調練やってるんだい」「あれはね、そうですね、鳥羽伏見あたりで歌っているのですよ、練習のために停滞して歌っているので、前進の迫力を持って歌う声ではありませんから、安心なさい」「そうかね」そこで、再々安心して、行手に向って歩みをつづけましたが、その軍歌の声は、いよいよあざやかに耳に落ちて来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...乙松の本當の親へ強請(ゆすり)に行つたんだらう――再々の事で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金助町へお出かけになりゃあいいのに」「再々でな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...エカテリネンブルグ出身のスヴェルドロフに手紙や電報で再々引渡しの要求をしたがなんの応答もなかった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...てつきり悪魔がうづくまつてゐるのぢやないかと思つたことも再々のことでな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...前にも再々聽いて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...故意に其許へ勝ちを譲って進ぜようかと思うたことも再々であったが...
吉川英治 「剣難女難」
...兄高氏の幽居へ近づきかけたことは再々だった...
吉川英治 「私本太平記」
...行き悩むこと再々だった...
吉川英治 「私本太平記」
...再々の使いがあり...
吉川英治 「私本太平記」
...お寒くはございませぬか」などと再々見舞った...
吉川英治 「新書太閤記」
...私の身體全體の痛み出す樣な感覺に襲はるる事が再々あつた...
若山牧水 「山寺」
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