...事は円満におさまった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...しかも適度に円満に南種の血を混じて熱帯文明の美しさも十分に摂取し...
石原莞爾 「最終戦争論」
...万事円満に参るようにと...
田山花袋 「蒲団」
...君は宗教に従事することが今度の事件の為めに厭(いや)になったと謂(い)うが、それは一種の考えで、君は忍んで、京都に居りさえすれば、万事円満に、二人の間柄も将来希望があるのですから」「よう解っております……」「けれど出来んですか」「どうも済みませんけど……制服も帽子も売ってしもうたで、今更帰るにも帰れまえんという次第で……」「それじゃ芳子を国に帰すですか」かれは黙っている...
田山花袋 「蒲団」
...必然に成効するためにはすべての点に対する注意が円満に具足しなければならぬ...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...こうして円満に人情主義をやり通したが...
中里介山 「大菩薩峠」
...新撰組との絶縁が円満に通過したことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...月と共に加速度をもって円満に進行しつつある際に千代子が生れた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...円満に人々と交際をして行けることが教育...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...円満に進んで結婚に迄行くという事は...
浜尾四郎 「死者の権利」
...互いに握手し合って事を円満に決着することがいちばんよいように思われます...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「円満に事を決着する...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...事件を円満に解決する便宜があると思うからです」「それはもういくどもうかがいました...
久生十蘭 「だいこん」
...何も彼も斯んなに円満に解決したかのやうな状態は...
牧野信一 「競馬の日」
...一人の妻と円満に家庭を持っているということで院は御遠慮になるだろうか」こうもお言いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかにも円満に見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...礼儀作法を持たねばならぬぞ」「はい」「人と人とが円満に住んでゆければ地上は極楽だが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――或は少なくとも造船の技術だけでも教えるような方法を考えていたならば事はもう少し円満に行ったかも知れない...
和辻哲郎 「鎖国」
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