...言わば内容のない外被である...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...外見大人になって内容のない議論をされてはやかましくていけない...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...自信するだけの客観的内容のないただ主観的なだけの自信をふり回す芸も困ることはもちろんである...
寺田寅彦 「柿の種」
...内容のない形式論理学の埒外へ一歩も出ることが出来ないだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...素より殆んど何等の現実的内容のないものであるのにだ...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...なる程道徳的内容のない文学と呼ばれるものはいくらでもあるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...内容のない無意味なキマリや型を伝授するごとに金を請求するのだとまだ判りがいいが...
戸坂潤 「社会時評」
...何等の真面目な内容のないものであろう...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...内容のない感傷的な口調で物をいい出す人間を吾々人民は常に警戒しなければならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...と云うより内容のない芸術がありますが...
夏目漱石 「虚子君へ」
...内容のない空無の中でノンセンスとして消滅せねばならないだろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この内容のない韻文は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...内容のない思惟、何物かの分析でないやうな分析があるであらうか...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...随(したが)ってあらゆる祭やなんぞが皆内容のない形式になってしまっているのも...
森鴎外 「かのように」
...遥かに宮津七万石の城主大名たる京極の内容のない膨大(ぼうだい)を蔑視(べっし)していた...
吉川英治 「剣難女難」
...実は内容のない似非(えせ)学徒に相違なく...
吉川英治 「三国志」
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