...(訳者註・ハーバート・ゼンキンスの短篇集『マルコム・セージ』の中の一篇にこのトリックの典型的なのがある)(二)...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...帝紀の典型的な例と見られる...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...取り分け今宵の桔梗の方は、その奉書紙(ほうしょがみ)のような白い頬に三分の酔いを発しているのが、典型的な、やゝ固過(かたす)ぎる面立(おもだ)ちに、云うに云われない婀娜(あだ)っぽさを添えているのであるが、それにしても、若し河内介がこう云う場面をそっと隙間(すきま)から覗(のぞ)いたとしたら、どんな気持がしたことであろうか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...最も典型的な士大夫(恐らく古代支那=西周に於ては君子と共に社会支配の幹部を指す)の政治的にも実践すべき教学であった...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...一つの典型的な色彩作曲のみごとな創造を試みているといえるのである...
中井正一 「色彩映画のシナリオ」
...彼は其の派の典型的な作家の如く考へられてゐたので...
中原中也 「トリスタン・コルビエールを紹介す」
...寺田寅彦(てらだとらひこ)先生の随筆がその典型的なものである...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...典型的な東男(あずまおとこ)でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...忍從そのもののやうな典型的な番頭です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外のことには一向思ひやりも工夫もない典型的な事務家で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...典型的な番頭ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...典型的な江戸の若女房型と言つても宜いでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恰幅の良い四十前後の典型的な町人の内儀で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後者の典型的なものだ...
平林初之輔 「秘密」
...下に隠されていた典型的な英国の服が三様に現れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...あの最も典型的な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...見逃しがたい苦痛な典型的な一点のように見えた...
横光利一 「旅愁」
...典型的な石材の写真を十枚か十二枚撮ったので...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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