...帝紀の典型的な例と見られる...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...なる程他人の私有財産を勝手に商品交換過程に投げ込むという典型的な犯罪と一つではないし...
戸坂潤 「社会時評」
...典型的な美人だったらしい...
豊島与志雄 「聖女人像」
...寺田寅彦(てらだとらひこ)先生の随筆がその典型的なものである...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...典型的な悪い教育を受けたものである...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...肥前島原の城主高力左近太夫高長は、嘗(かつ)て三河三奉行の一人、佛高力(ほとけかうりき)と呼ばれた河内守清長の曾孫で、島原の亂後、擢(ぬきん)でて鎭撫(ちんぶ)の大任を命ぜられ、三萬七千石の大祿を食みましたが、『その性狂暴、奢侈(しやし)に長じ、非分の課役をかけて農民を苦しめ、家士を虐待(ぎやくたい)し、天草の特産なる鯨油(げいゆ)を安値に買上げて暴利を貪(むさ)ぼり』と物の本に書き傳へてある通り、典型的な暴君で、百姓怨嗟(ゑんさ)の的となつて居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...駒次郎はまた典型的な道樂息子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の總右額門は五十七八の典型的な大旦那...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...典型的な頼母しい奉公人です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさに『責めの姿態(ポーズ)』の典型的なもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父の死骸の前に引据ゑられた親不孝者の典型的な姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一面に於て「典型的な詩人」であることだつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...李白(りはく)に至っては典型的なる純情のニヒリストで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...典型的な退役軍人...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...アリストテレス的論理とカント的論理との二つの典型的な形態が区別される...
三木清 「哲学入門」
...おきなわやまとぐちの典型的なもので...
山之口貘 「おきなわやまとぐち」
...見逃しがたい苦痛な典型的な一点のように見えた...
横光利一 「旅愁」
...ウェントリクリテスのような指標となる典型的な化石を含んでいることから...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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