...┌──┐ ┌──┐│ │ │ ││ ←┘ └→ │└──────────┘(臓腑 其者は浸水された畜舎とは異るものであらうか)...
李箱 「二十二年」
...疫其者より巡査の方が嫌はれる...
石川啄木 「赤痢」
...然れども独乙には実際寒威其者よりも寧(むし)ろ氷雪の為めに飼料を求むる能はざるが為めに飢死する小動物ありと聞く...
石橋忍月 「舞姫」
...文人其者を見る眼を少しも変える事が出来なかった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...現実其者が詩になっている...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...生活其者が吾々の光栄ある観物になる筈である...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...其者は必ず人間以上の所謂予言者の類でなければならぬ如くに思はれて居る...
丘浅次郎 「人類の将来」
...彼等が死骸其者を売買する醜怪な悪鬼どもであったとしても...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...他に先んじて凶運と死とに其者出で逢はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...100死と運命と臨めるは我が兩人の中いづれ?其者は逝け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其者にわれ與ふべし一輛の戰車並びに一双の 310駿馬...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...懷疑論者の論議其者が已に幾多の概念や矛盾律や三段論法やを道具に使つて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...之によりて自然主義其者の議論の精錬を促し...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...斯ういふ論議上の矛盾を指斥したのみで自然主義其者が直ちに破れたと見るは間違である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...一ト言(こと)心(こゝろ)に染(そ)まる事(こと)のあれば跡先(あとさき)も無(な)く其者(そのもの)可愛(かわ)ゆう...
樋口一葉 「われから」
...其者こそは此の谷間に開墾を始めた最初の人間であつた...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...其者は必ず瘋癲(ふうてん)ならん...
福沢諭吉 「帝室論」
...其者を連れ来れ搏ち殺すべしとて怒りける時楼上に居たれば多くの弟子ども交る/\楼に出て詫を言へども承引せず...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
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