...この恥づ可き自己辯護を公言することが出來る筈がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...大都会の貧民窟を一度通過した者は今日吾人があまりに多く社会問題を喋々するといふが如き言葉を敢て公言する者は恐らくあるまい...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...いや分ってはいるがそれをはっきりと公言することができない...
大杉栄 「日本脱出記」
...と公言するだろうことをおまえは知らないのか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...極々明白に自分は從來の一切の定説や形式やを疑ふ者であるといふことを自覺し且つ公言するのとの別がある...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...このようなことを公言する者があったら...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...そういう堅忍論を公言する者は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今の事業をこれまでに成し遂げたとばかり公言する...
夏目漱石 「それから」
...当人の公言するごとく佯(いつわ)りなき事実ではあるが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...兄さんはまた改めて公言する...
夏目漱石 「明暗」
...国家なる語を公言することは少なくなっても...
新渡戸稲造 「自警録」
...之れをはつきりと公言する...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...印度は懲罰の權力を振ふことによつてより利益を得ると公言することを控へなくてはならない...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...既に発表したことのある賞揚の言葉と似通うたものを幾度か繰り返して公言するのは...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...またその意思を有つと公言する人を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...更に芝居はあまり好きでないと公言するやうになつたのではあるまいか...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...(a)たとえばティベリウスのように「外面はいつも自分の内部とはちがっているのだ」と公言する者の顔つきや言葉にまで欺される者がもしあるとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは男の方で「俺が連れて行くんだ」と公言することで...
柳田国男 「故郷七十年」
便利!手書き漢字入力検索