...これ神を敬(うやま)わんと公言する女に適(かな)える事なり...
太宰治 「ろまん燈籠」
...自分はこれを完全な翻訳だなどと公言することは遠慮しよう...
辻潤 「自分だけの世界」
...これを公言する能(あた)わざるの正大なる精神とに在り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...極々明白に自分は從來の一切の定説や形式やを疑ふ者であるといふことを自覺し且つ公言するのとの別がある...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...往々言質と為りて反対党に攻撃の材料を供給せり意見を公言するは政治家の美徳なれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...捨てて来たと公言する...
夏目漱石 「虞美人草」
...人に公言すると、しないのとは大変な違があるもんだ...
夏目漱石 「坑夫」
...今の事業を是迄に成し遂(と)げたとばかり公言する...
夏目漱石 「それから」
...今の事業をこれまでに成し遂げたとばかり公言する...
夏目漱石 「それから」
...兄さんはまた改めて公言する...
夏目漱石 「明暗」
...気がついてもそれを公言するのをはゞかるのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...苟も我々の母なるが故に孝養を盡すは勿論の事なりと公言する者に彷彿たり...
福沢諭吉 「帝室論」
...印度は懲罰の權力を振ふことによつてより利益を得ると公言することを控へなくてはならない...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...既に発表したことのある賞揚の言葉と似通うたものを幾度か繰り返して公言するのは...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...ただ普通のアシそのものであることをここに公言する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...止めぬのは邪道であると公言することを憚らない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...(a)たとえばティベリウスのように「外面はいつも自分の内部とはちがっているのだ」と公言する者の顔つきや言葉にまで欺される者がもしあるとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは男の方で「俺が連れて行くんだ」と公言することで...
柳田国男 「故郷七十年」
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