...全姿に心が行き亙つてゐるつもりでも...
吉川英治 「折々の記」
...宮は生命のそそけ立ちをその全姿に見せはしたが...
吉川英治 「私本太平記」
...その全姿(ぜんし)をあらわすとともに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その全姿を眼に仰ぐせつなのみ...
吉川英治 「新書太閤記」
...くっきりと白妙(しろたえ)の全姿を見せて...
吉川英治 「新書太閤記」
...富士が全姿を見せることは...
吉川英治 「新書太閤記」
...ざッと、泥水が、かれの全姿へも、敵の顔へも、刎(は)ねかかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...濃い睫毛(まつげ)の翳(かげ)でチラと武松の全姿を見るふうだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「…………」巨獣が闘いの全姿態を作るときのように...
吉川英治 「新・水滸伝」
...那智百三十メートルの全姿を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...四国という一陸体の全姿の上半身に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...……どうだ、この童は」むくむくと、みな起き出して、小次郎の顔を見、装いを見、全姿を、ジロジロ眼で撫でまわして、「安い...
吉川英治 「平の将門」
...全姿(ぜんし)を鹿のごとく躍らせたときは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...全姿(ぜんし)をせまい土間に見せて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...武蔵の全姿をきびしく見直した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お通の全姿――あの髪の毛までが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今朝は鮮(あき)らかに全姿を見せている駒の頂(いただき)から落ちてくる風に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巌流の大刀が――いや飛魚のような全姿が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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