...一八四五年より以後、死ぬまで二十四年の間は、収入が全くない...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...全くない事じゃとは誰も云えぬ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...だが、風は全くない...
海野十三 「火星兵団」
...遺憾ながら確証は全くないことが分ったのです」ここまで来ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...被害者はまだ殺されたばかりなのに犯人の逃げた出口が全くないのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...罪悪ということが全くない...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...再発の恐れが全くないとは云えなかったけれども...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そういう心配が全くないとも言われないような気がする...
寺田寅彦 「断水の日」
...然らざる限り対談の必要が全くないからでもあろう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...その間に共通の文字が全くない故...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...お嬢は強制結婚のいわれが全くないと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...この複雑巧緻な文句入りの手法を踏襲し得るものは全くない...
正岡容 「寄席風流」
...我々の行為が習慣的になることが全くないとしたならば...
三木清 「哲学入門」
...これらが全くないと物が腐らず...
南方熊楠 「十二支考」
...でも寝てしまうことはこの頃殆ど全くないからなかなかの好成績ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この人たちと自分との間に相互理解のカケ橋がさしあたり全くないという意識から来たものだったのです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...権門や金力のために彼の「茶」が浄まったとか深まったとかいうことは全くない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私は趣味なんてものの全くないいわゆる無芸大食でね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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