...全くない事じゃとは誰も云えぬ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...そういうことも全くないものとはいわれんようである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...窓ガラスやドアの鏡板をはずした形跡は全くない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ラリッシイムやリュックスの所有慾が全くないかと言ふにさうではない...
辰野隆 「書狼書豚」
...他の影響は全くないと仮定した場合の結果を云い表わすものとも云われる...
寺田寅彦 「方則について」
...されば長吉はその母親がいかほど望んだ処で今になっては高等学校へ這入(はい)ろうという気は全くない...
永井荷風 「すみだ川」
...波は全くない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...推断する根拠は全くない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...油気が全くないので...
北條民雄 「青年」
...奴は悪党になる必要など全くないのだぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自分にあなたを恋する資格は全くないから潔くこの恋愛は棄権しますと号泣しながら正直に告白したことが却つて彼女の恋情を百倍させて...
正岡容 「吉原百人斬」
...ほとんど全くない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この場合には土地を選んでいる余地はほとんどまたは全くないが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この次の作品に期待される発展のために希望するところが全くない訳ではない...
宮本百合子 「「愛怨峡」における映画的表現の問題」
...それを救う手段は全くない...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...それを救ふ手段は全くない...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...ここでは一ヵ月過ぎての神迎えの祭というものが全くないことと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...疑う余地は全くない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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