...民間機の飛来など可能の余地が全くないので...
石川欣一 「比島投降記」
...恁許(かばか)り悠然した心地は渠の平生に全くない事であつた...
石川啄木 「病院の窓」
...氣がねは全くないんだ...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...また苔虫の国には罪悪が全くないから...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...全くない訳ではなかつたけれど...
徳田秋聲 「和解」
...演劇の見るべきものは全くない...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...仰々しく述べ立てる資格は全くないのであるが...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...そして情象するすべてのものは――例え音律美の全くない散文でも――吾人の新しき定義によって「詩」と認める...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...末端の観念に達する可能性は全くないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...落下の危険は全くないと知ってはいるし...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...推断する根拠は全くない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...まやかしは全くないだろ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...不調の兆しは全くない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...採集に山登りをしても足腰が痛むということは全くない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...家持(やかもち)のは全くない事を空想で現はして見せたる故面白く被感(かんぜられ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...すべての下層階級が望むがままに早婚することが出来また貧困の結果による幼死がほとんどまたは全くないとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ともかく今の瓦は面白味の全くないものです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「据膳」で愛情は全くないとのこと...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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