...その音を聞いて他の者はみな水中に飛び入って生命を全うするが...
丘浅次郎 「人道の正体」
...したごうてわが身を全うするためであるという観念は個体の数のふえるにしたごうて漸次個体の意識の範囲より脱し去り...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...堯より受けし大任を全うする能わず...
高木敏雄 「比較神話学」
...或はいや/\乍ち長壽を全うするかも知れぬ...
土井晩翠 「「晩翠放談」自序」
...政變は必らず彼れの歸朝後に起る可きを豫想したりき果然彼の歸朝と共に一個の公問題は政變の前驅となり出でたりき曰く大隈を外務に入れ松方を大藏に擧ぐるは戰後に經營を全うする刻下の急要なりと而して彼は此問題の發議者として數へらるゝのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...身を全うするのが賢明だとさとったものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでいてなおかつ己を全うする途を棄て道のために天下を周遊していることを思うと...
中島敦 「弟子」
...私が父に服從してもしませんでも兩方の父は到底交誼を全うすることは出來ないのです...
長塚節 「教師」
...無事に天命を全うする積りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妻の道を全うするためだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第五条 天寿を全うするは人の本分を尽すものなり...
慶応義塾 「修身要領」
...恥辱を雪(そそ)ぎ名誉を全うするには...
慶応義塾 「修身要領」
...始めて私権を全うするの場合に至るべし...
福沢諭吉 「日本男子論」
...気品高尚にして能(よ)く独立の趣意(しゅい)を全うする者ありと聞けば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...われら人間はまずわが生命を全うするのが社会に生存する第一義で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...静かに一生涯を全うするようにお育てなさるがよい――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...小島若狭守男新五郎十八歳柳ヶ瀬表に不参たりといえども今日忠義を全うする也と大書して...
吉川英治 「新書太閤記」
...飽くまで勝つ! 飽くまで天寿を全うするまで勝ち抜いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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