...入り用のない荷物を倉地さんの下宿に届けるのは何かもしれませんわね...
有島武郎 「或る女」
...私の青い鳩には入り用がないのでございます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「あれが入り用だから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...小さい子どもが入り用なんだ...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...誰が鉄道を入り用とするだろうか? われわれが鉄道に乗るのではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ひとと喧嘩をしなくてもいいから牙なんぞは入り用がない...
夢野久作 「豚と猪」
...僕の愛が入り用だったんです?」「申し訳ないわ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...――あのときぼくに入り用だったのはこれなのさ! 実は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...まだ紫琴女には軍師(ぐんし)が入り用だぜ」紫琴女は抱きすくめられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なによりもわたしに入り用なものは...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わたしたちはぜひ入り用なときだけ明かりをつけることにしていたのである...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...その入り用なところはみんな棄ててしまうようなところばかりだから...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...何が入り用であるとかいうことを言ってくだすったら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたのりっぱな娘さんを入り用だと思う公達(きんだち)はなさそうだね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...馬の沓の入り用であった神なのであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...入り用な字を引いちゃってから...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...その入り用の百両を上げますから...
吉川英治 「治郎吉格子」
...お入り用なものはお持ち下さいませ」親切な奥方であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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