「克つ」の意味
打ち勝つ
小説での「克つ」の使い方
...只是れ己に克つなり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...『寡人は虐行に克つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...いかで我に己に克つ力を授け給はれと祈りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...たとえどれほどの気強さを持っても打ち克つことの出来ない愛に苦しめられている母親をその上まだ鞭打つなどという事は出来ません...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...ここに死が生(いのち)に克つにあらず...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...またこの弊に打克つことが出来ないような国民ならば...
大隈重信 「選挙人に与う」
...今日はアルコールの誘惑に打ち克つことが出来た...
種田山頭火 「其中日記」
...然し翁は悉く之れに打ち克つだけの勇氣と忍耐とを有して居る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...某の力に打ち克つか――如何...
直木三十五 「南国太平記」
...己れに克つこと能(あた)わずして世界に勝つことは...
新渡戸稲造 「自警録」
...その人は自分で自分に打克つ力が無かつたために...
原民喜 「雲雀病院」
...多作多難に容易に打ち克つことは敵はぬのではなからうか...
牧野信一 「浪曼的月評」
...最も人道的な文明的な人民の間ですら時に他のあらゆる感情に打克つところの自己保存の大法則に帰しないのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかもなお表面上最も強力な障害にも打克つ人口原理の力を十分示すに足る増加である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人間の力でうち克つことの困難な...
山本周五郎 「新潮記」
...おほむねが「苦勞に克つて來た」と思つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...正しく克つてきた生命には...
吉川英治 「折々の記」
...彼がどうしても打ち克つことのできなかった敵は...
和辻哲郎 「鎖国」
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