...さくさくと砂利(じゃり)の上に靴(くつ)の音を立てながら...
有島武郎 「或る女」
...就中(なかんずく)ゾラの作を愛読して『ムール和上の破戒』の如きは再三反読してその妙を嘖々(さくさく)していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...世間は春廼舎をのみ嘖々(さくさく)して二葉亭の存在を少しも認めなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...さくさくと歯触りの軽さにつれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...けだしその流行の波濤に漂はさるるに際しては読者の趣味概ね泛として定まるところなく批判の能力に乏しくして半銭の価値なきものも※々(さくさく)して世人の賞粲(しようさん)に上る...
津田左右吉 「史論の流行」
...天下到るところに人気(にんき)嘖々(さくさく)たる古今の英雄秀吉も...
中里介山 「大菩薩峠」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...さくさくした足どりで食堂へ這入(はい)つて来るなり...
林芙美子 「浮雲」
...さくさくと砂をきしませて走つて来た...
林芙美子 「浮雲」
...さっくり、 さくさく、 さっくり...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「あなうさピーターのはなし」
...一度読みたるものは嘖々(さくさく)その美を嘆賞し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...侠名嘖々(さくさく)たる怪人物...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さくさくとした細やかな実が...
宮本百合子 「餌」
...嘖々乎(さくさくこ)として称して已(や)まないらしい...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...葬于淺草光照院(あさくさくわうせうゐんにはうむる)」と...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...金太郎氏の息長(ながし)両氏がすでに名声さくさく...
山本笑月 「明治世相百話」
...天下に嘖々(さくさく)たる若林博士が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...揚子江(ようすこう)の“三覇(さんぱ)”一荘(そう)に会すること潯陽江頭(じんようこうとう)夜(よる)客を送る楓葉(ふうよう)荻花(てきか)秋(あき)索々(さくさく)――これは白楽天(はくらくてん)の詩「琵琶行(びわこう)」のはじめの句だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??