...先頃、新しいスマートフォンを買いました...
...先頃の地震で、家が少し揺れた...
...先頃の出来事を思い出して、心がざわつく...
...先頃の取引で、大きな利益を得た...
...先頃来、彼は元気がない様子だ...
...ですけれど、われわれがお附き申している上は、その辺はまず御安心くださるようお伝え願いたい――拙者は、つい先頃まで、昔の不破の関屋の跡の留守番をつとめておりまして、もとは名もなき中国浪人なのですが、つまらないことから国を出て、もうかなり娑婆(しゃば)ッ気(け)は抜けました、人を焚きつけて旨(うま)い汁を吸おうなんぞという骨折りは頼まれてもやれません...
中里介山 「大菩薩峠」
...権力の地位に在って所信を断行する快さは既に先頃の経験で知ってはいるが...
中島敦 「弟子」
...先頃、民俗芸術会の同人諸氏と見学した、赤塚村大字徳丸本の獅子舞に用いた頭なども、土地の人々は「重箱獅子」と云うているが、鶏毛で飾り角の生え工合から見ると、これも竜体の一種であることは、容易に看取される...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...先頃のお萩の殺しで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私(わたし)は先頃(さきごろ)フランスの西海岸(にしかいがん)にあるカルナックといふ所(ところ)の大(おほ)きい立(た)て石(いし)を見(み)に行(い)つたのでありますが...
濱田青陵 「博物館」
...僕は先頃(せんころ)横浜に行(いっ)て呆(あき)れて仕舞(しまっ)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...先頃「しぐれ」進水式の折に拜領した銀製のシガレツト・ケースを取り出し...
牧野信一 「緑の軍港」
...それは先頃(さきころ)まで...
森鴎外 「寒山拾得」
...このお方は、つい先頃までの、この地方県城を預かっておられた領主のお嬢(じょう)さまじゃ...
吉川英治 「三国志」
...先頃から貴様が謎めいたことをいうので...
吉川英治 「三国志」
...先頃の敗北に、途(みち)に取り落して、命からがら逃げおったざまの悪さといったらない」「口惜しくば、鼓(こ)を鳴らして取り返しに来い」「いや、来られまい、腰抜け都督の手下どもでは」曝(さら)し物のを打ち振り、手を打ち叩いて動揺(どよ)めき笑う...
吉川英治 「三国志」
...先頃からしばしば敵の小勢が...
吉川英治 「私本太平記」
...駿府の今川家へ向って先頃から密使を送って...
吉川英治 「新書太閤記」
...先頃、幾月か前線へ出て、きのう戦場から帰って来た藤吉郎も、末座のほうに居合わせていたが、勝三郎信輝のほうを見て、にやりと笑った...
吉川英治 「新書太閤記」
...――いや事実すでに先頃からの織田軍の大襲(たいしゅう)を退けたのも...
吉川英治 「新書太閤記」
...先頃まで博物館の特別陳列室に出陳されていた重要文化財「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」の一梢頭(いちしょうとう)に描かれている鵙(もず)の姿から...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...先頃までお下屋敷の方に詰めていたので...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...つい先頃までの彼は...
吉川英治 「源頼朝」
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