...御先途見とどけの役は霜とわたくしとに定まり居り候へば...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...ここを先途(せんど)と鳴いていた...
梅崎春生 「桜島」
...ここを先途(せんど)といさましい急降下爆撃をくりかえします...
海野十三 「怪塔王」
...ここを先途(せんど)と...
海野十三 「大空魔艦」
...ここを先途(せんど)と必死のお世辞...
太宰治 「新釈諸国噺」
...皆様の御先途を見届けたいと...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...二人の先途を見とどけようとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここを先途(せんど)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめて兄上樣御先途(ごせんど)を見屆けさせて下さいまし」「――」伊織は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これからの、先途について、二人は語りあふでもなく、一切の現実を忘れて、ひたすら、昔の情熱を、もう一度呼び水する為の作業を試みてゐるやうなものであつた...
林芙美子 「浮雲」
...傍目(わきめ)も触らさず一心不乱に茲処(ここ)を先途(せんど)と解剖して見るが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ここを先途(せんど)と臨機応変に対処し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...吾と吾が胸を滅多打ちの銅鑼(どら)と掻き鳴らす乱痴気騒ぎの風を巻き起してここを先途と突進した...
牧野信一 「ゼーロン」
...蝉の声が此処を先途と鳴り響いて...
牧野信一 「創作生活にて」
...俺、先途、太い太い義太夫の三味線糸持ていってな、うまいことあの糸と取り換えてしもうて釣ったったんや...
正岡容 「寄席」
...そこまでたどりつくことを先途(せんど)とするような者ばかりが多かったのである...
柳田国男 「海上の道」
...とも角ここを先途と戰つたが...
吉川英治 「折々の記」
...いいえ、少しぐらいなことはあっても、試合の御先途を、見届けるまでは……」死にはしません!いいかけた終りの一言は、胸に抑えて、すぐ懸命に身づくろいを直し、舟の小縁(こべり)に縋(すが)りながら、這うように岸へ自分で上がって来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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