...茲(ここ)を先途(せんど)と機嫌(きげん)を取り...
巌谷小波 「こがね丸」
...その先途(せんど)を見届けることが...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...死んだものと思われる無電技士丸尾の先途も見届けたいものであると思っていた...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...ここを先途(せんど)と活躍していた...
太宰治 「鉄面皮」
...忰(せがれ)の先途(せんど)を見届けん為に台湾に参(まい)ります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...先途がわからずに幾時間もめちゃくちゃにページをくっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...皆様の御先途を見届けたいと...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...ここを先途と追いつ追われつしていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...此処(ここ)を先途(せんど)と玄関に関を据えます...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...町へ戻つてからの飲めや歌へは此処を先途と猛々しく...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...荒武者が此処を先途と打ち鳴らす竜巻村の大太鼓の音が人波を分けて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...ばれない奴等はここを先途とあらゆる組織にもぐり込み...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ここを先途としがみついて行くように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この最後に至ってもお蝶の先途を見届けないでは...
吉川英治 「江戸三国志」
...妹の行った先途(せんど)を見とどけ...
吉川英治 「私本太平記」
...秀次様の御先途(ごせんど)も見とどけねばならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに先途(せんど)を見とどけることはできたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いいえ、少しぐらいなことはあっても、試合の御先途を、見届けるまでは……」死にはしません!いいかけた終りの一言は、胸に抑えて、すぐ懸命に身づくろいを直し、舟の小縁(こべり)に縋(すが)りながら、這うように岸へ自分で上がって来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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