...御先途見とどけの役は霜とわたくしとに定まり居り候へば...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...ここを先途(せんど)と鳴いていた...
梅崎春生 「桜島」
...先途がわからずに幾時間もめちゃくちゃにページをくっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここを先途(せんど)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...その先途を見届けてやりたいような気持もする...
中里介山 「大菩薩峠」
...此処(ここ)を先途と競い踊る様は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...叔母の先途(せんど)を見届けてもし難儀をしているなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お栄は宵のうちから自分の部屋に籠って何にか仕事をしていましたよ」八五郎はここを先途といった一生懸命さです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神田つ子一統(とう)の耻ぢやありませんか」八五郎は此處を先途と肩肘(かたひぢ)を張るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ばれない奴等はここを先途とあらゆる組織にもぐり込み...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ここを先途と戦うばあい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...妹の行った先途(せんど)を見とどけ...
吉川英治 「私本太平記」
...伊那丸(いなまる)さまのご先途(せんど)まで見とどけてくるか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その先途(せんど)も見(み)とどけないのがいけないというのかしら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...父上の先途(せんど)を見とどけねばならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その際、家臣ふたりまで、(御先途を)と、刺し交(ちが)えて殉死(じゅんし)したとある...
吉川英治 「茶漬三略」
...近江路から美濃へ落ち行かれたお館やご一門の先途(せんど)を見届けねばならぬ身ゆえ――と...
吉川英治 「源頼朝」
...いいえ、少しぐらいなことはあっても、試合の御先途を、見届けるまでは……」死にはしません!いいかけた終りの一言は、胸に抑えて、すぐ懸命に身づくろいを直し、舟の小縁(こべり)に縋(すが)りながら、這うように岸へ自分で上がって来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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