...自分はアツシジの聖人を自分の師と呼び、先蹤と呼び、更に同胞と呼ぶ畏ろしさを恐れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...古人の先蹤(せんしょう)を追った歌舞伎十八番のようなものでも椿岳独自の個性が自(おの)ずから現われておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...日本はシナ文化の先蹤(せんしょう)を追うて来たのであるから...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...殆ど先蹤のないもので...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ほとんど先蹤のないもので...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...と云うのは映画は断じて文学や何かという偶然な先蹤芸術からの類推から独立しなければならないのであって...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...デモクリトスさえが――プラトンのイデア論の先蹤だという理由で――観念論者に見えるということは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この點に關してもプラトンは(「饗宴」篇において)示唆に富んだ先蹤を遺した...
波多野精一 「時と永遠」
...「あれはまさに徳川夢声の先蹤(せんしょう)をなすものだったねぇ」と...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...――およそ英国における一切の改革は過去の先蹤(せんしょう)を典拠として行われたのであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その先蹤はまたそれ自身の先蹤を有(も)つであろう故に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼はあたかもカントの先蹤に倣(なら)って...
三木清 「科学批判の課題」
...マルクスの先蹤として...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ディルタイ及び彼の先蹤者たちの批判にも立ち入るであらう...
三木清 「歴史哲學」
...或はコントに於てその先蹤者をもつてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...正しく先蹤(せんしょう)があったのである...
柳田国男 「山の人生」
...皆是れ前例なく先蹤(せんしよう)なく...
山路愛山 「明治文学史」
...こういう先蹤に続いて...
和辻哲郎 「鎖国」
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