...次にそれは愚かなる人間界の先入主(せんにゅうしゅ)から...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...此処(こゝ)へ通すか」何の先入主も興味もない信徳が...
犬養健 「朧夜」
...彼の心はすぐまた例の陰氣な先入主の方へ戻つて行つた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...何物をも先入主的にしりぞけない吾人に言わしむれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この点では清教徒の北米移住を少年時代に読んだ文字のままが先入主となって...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...習慣と称ぶ暴虐なる先入主を打破せんと欲する者は...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...白砂青松という類の先入主を離れて...
柳田国男 「雪国の春」
...やはり先入主や愛郷心以外に...
柳田国男 「雪国の春」
...彼女の靴跡が先入主になっていたせいでもなければ...
夢野久作 「暗黒公使」
...ドウモそういう風にどこまでも先入主になって来られちゃ敵(かな)わない……いいかい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...かういふ先入主や...
吉川英治 「折々の記」
...が、とにかく、それと週刊朝日に書いたのが、先入主になつて、實話雜誌や何かでも、ぼくが、トム公であるとされ、かん/\虫であつたと書かれてしまつた...
吉川英治 「折々の記」
...彼の先入主は拭いきれない...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉をさして「猿々」と呼び慣わしていた頃の先入主が...
吉川英治 「新書太閤記」
...――という説が信じられていた先入主などもあったらしく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...私はまたかという先入主に囚(とら)われて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...肯定してしまうような公卿一般の先入主であった...
吉川英治 「平の将門」
...その先入主にある有名なものとは結びつけて考えられなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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