...多数の乗客がもし満員電車に先を争って乗る事に特別な興味と享楽を感じるならば...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...先を争って太陽に襲いかかる...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...今までのように人民たちが先を争って来るだろう...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...そうして、同勢が、目白押しに湯殿の方へ押しかけて、窓や羽目の隙間にたかって、先を争って、この小勇者の姿を見直しにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭をうごめかして先を争って這(は)い出そうとしても這い出せない...
中里介山 「大菩薩峠」
...要するに先を争って逃げようとする者に対しての交通機関と...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中でも「お宅さまのはぜひ私に」などと青物仲買の商人達が先を争っていたことを思い起すと...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...先を争って離れの書斎に駈(か)けつけた...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...先を争って帽子をとって頭をさげた...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...先を争って天幕(テント)を張(は)りまわすと...
夢野久作 「狂人は笑う」
...先を争ってこの新しい傾向に共鳴した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...だから私も何の気なしに先を争って行ったが...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...また、先を争って、公卿百官の車馬や、後宮の女子たちの輿(こし)や、内官どもの馬や財産を積んだ車や、あらゆる人々が――その一人も後に停まることなく――雪崩(なだ)れあって、奔々(ほんぽん)と洛陽の外へ吐き出されて行った...
吉川英治 「三国志」
...先を争って追いかけ...
吉川英治 「三国志」
...先を争ってまた石段を上っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...が、十二月十三日の決死の渡河(とか)は成功して、ついに、敵の堅陣をけちらし、十六日には、長駆(ちょうく)、もう武蔵野の西を駈けつつ、「はや、鎌倉はそこ」と、先を争っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...先を争って遁(のが)れ出て行く寺僧の群れも見たが...
吉川英治 「新書太閤記」
...先を争って十国峠へよじ登った...
吉川英治 「源頼朝」
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