...振分け髪の先っぽに...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...私はでんぷん製品をオデッサの先っぽで商いしに行くんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自動車の一番先っぽに...
久生十蘭 「魔都」
...曲がっている部分も先っぽも...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...僕はカフスへはめたナポレオンと同様伯父さんをうんと崇拝したものさこの伯父はピストルだまの先っぽ同様のんきなアメリカで銀行や農場をさんざ荒らしまはったものさ僕は伯父さんの肖像をシルダの影と...
槇村浩 「長詩」
...その先っぽが死につながっていなければ生は生ではない...
三好十郎 「冒した者」
...やや広い草原をよぎると、河童は、竹の先っぽで、「あそこに、大銀杏(おおいちょう)が見えるだろう」と、指(さ)していった...
吉川英治 「親鸞」
...――武蔵がそう考えて、上がり口のほうに向って厳しい膝を向けて坐っていると、そこから不意に、「――ばあア!」鬼女の笑い仮面が、伸びた体の、先っぽに見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...松明(たいまつ)の先っぽに風が燃える...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その先っぽをチョッキリ結びにして頸へ引っ懸けて歩くのが流行ったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...じぶんの長靴の先っぽに唾を吐きかけていた番兵が...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...二重により合わせた縄のずんぐりした先っぽが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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