...先ずこの漢字の一列を拾出して考えるんだ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...先ず第一の定義からして僕には随分反対の点がある...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...先ず従来の既知方則の普遍なる事を仮定せば...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...先ず第一に表紙の図案が綺麗で目新しく...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...芸者を試験するに先ず何事をか問うべき...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...先ず膠質物理学の色々な技術に慣れるようにという御話があった...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...もしも珍奇な破天荒な事実を明かす人のみが偉いと思ったら先ずさしあたり巣鴨近傍に行ってみるがいい...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...先ずその根柢(こんてい)たるべき日常語を改訂し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...で、先ず大きな字で、『一千八百何十何年』と書き、次いで小さい字で、『地主、何の某』と書いてから、必要な事項を残らず認ためた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...先ず西洋のいろはを覚え...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...先ず一時に鬨(とき)の声を挙げて大波の打つように攻め寄せて来た...
夢野久作 「猿小僧」
...先ず債務者の門前数尺の地に麦を蒔き...
穂積陳重 「法窓夜話」
...先ずあなたのから食べ初(ぞ)めいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先ず訪ねようと思って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それまでは先ずこれに刺されたままじっと並んでいなければならぬのである...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...先ず一ぷく、などということのないのが、ぴちぴち跳ねる鱗の周囲にいるように感じて、私の一ぷくが一層休息らしく思われて来る...
横光利一 「夜の靴」
...先ず初めに旅人は...
横光利一 「旅愁」
...その途上チョルラの町が先ず占領せられた...
和辻哲郎 「鎖国」
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