...彼は兇暴な性格で、怒ったら手がつけられない...
...あの犬は兇暴で、近づくと噛みついてくるから気をつけて...
...警察は兇暴な犯罪者を追っている...
...兇暴な嵐が襲ってきた...
...彼女は飼っている猫を兇暴にしてしまった...
...いや、こいつァ大変なことになる……いいかね、犯人は狂人で三人、それもただの気狂いじゃアなく、突然兇暴化して、なにをしでかすか判らない連中なんだ」「まったく」と予審判事が青い顔をして割り込んだ...
大阪圭吉 「三狂人」
...なかの内臓は黒い戦士のあぎとに暴露されていた――その方の胸板はあまりに厚くてどうにも喰いやぶるすべがないらしかった――そして手負いの彼の眼の暗紅のザクロ石は戦いのみが燃やすことのできる兇暴さに燃えているのが見られた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その確信が私の兇暴さを呼びさましたのである...
太宰治 「逆行」
...しかしそんな兇暴な猛獣が...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...兇暴(きょうぼう)な白人と戦わねばならない」陳君は...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...アレースの斯く兇暴に狂へるを君怒らずや? アカイヤの族の幾何...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...子らの妻子はアカイアの兇暴の子に奪はれむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...兇暴なる強盗現れ...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...神尾の残忍と兇暴とを知りつくしているお銀様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...兇暴な力を以てしても外から打ちこわすわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...一時(いっとき)眩惑されて兇暴性を発揮してみたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで例の兇暴無比なる酒乱というやつが暴れ出して来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はその瞬間、兇暴な、動物的な荒い呼吸がからだのどこから吐(つ)かれるかと思うほど、ひどい鼓動を到るところに感じた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...彼等は一人のこらず兇暴で棍棒と牙の法則以外の法律を知らなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...兇暴なのは申すまでもありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...でなくてさえ兇暴な目をつりあげて...
吉川英治 「江戸三国志」
...兇暴野蛮で手におえなかった甥が...
吉川英治 「新書太閤記」
...憐れむべき孤児のひがみに発し、性来の兇暴性が、地方の悪民に、利用されたものなのです...
吉川英治 「平の将門」
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